人間は嗜好的な生き物であり、基本的に好きなことにしか関心が向かないようになっています。そしてなにをするにも好きなことに偏りがちです。食べ物の場合は特に顕著です。好き嫌いなくなんでも食べていれば健康が保たれるのですが、好きなものばかり食べる習慣がやめられなくて、体調を壊してしまう人が多いことは残念なことです。
そんなときに、身体のバランスを取るのに最高な食べ物が「中庸」の玄米です。玄米を食べることの最大のメリットは、自分の中庸を知ることができることなのです。マクロビオティックでは中庸を重視します。東洋伝承の考え方では、ものごとの性質を大きく2つに分けて、「陰/陽」で捉えます。ここで重要なのは、陰と陽のバランスです。このバランスが保たれている状態を「中庸」といい、本来あるべき健康な状態と考えます。しかし、現代人は相対的に陰性化しているといわれ、そのことが心身のさまざまなトラブルにつながります。また、食の欧風化により肉食過多で陽性偏重なタイプな方もいらっしゃいます。
自分の後ろ姿を自分の目で直接見ることができないように、自分のことは自分ではなかなか見ることができません。そこで、「ものたち」といって、一度自分の大好きなものを断ってみると、不思議と体調が改善したり、状況が好転したりすることがよくあります。
生き物として人間を見ると、適切な天与の食べ物は穀物といわれています。穀物のなかでも、日本の風土に適合し、よく育つ植物が稲。稲から取れる食べ物が米。その米を精白せずまるごといただくのが玄米食です。玄米には、炭水化物、タンパク質、脂質のほか、ビタミン類やミネラルなどの栄養素がバランス良く含まれています。
玄米が栄養あふれる食材であることは、栄養学者の多くが認めており、専門家でなくても知っている人はたくさんいます。でも、食感や匂いが苦手、あるいは忙しくて玄米を炊く時間がないなど、なかなか玄米食を実践できなかったり、敬遠する人が多いことも事実です。
玄米を陽性にした飲料
そんな人でも美味しく簡単に、コーヒーを飲む感覚で玄米パワー(氣)を取り入れていただけるよう開発されたのが「玄氣陽氣の素」。
「玄氣陽氣の素」は国産有機米だけを原料に、玄米の陽性がもっとも強くなるよう、焙煎して黒炒りにしています。黒炒りにすることで陰性の成分が飛ばされ、火のエネルギーによる陽性の成分が入るのです。玄米の難点である、よくかまないと消化吸収に負担がかかるという点も、黒炒り玄米を微粉化して、玄米そのものよりずっと微小な粉末にすることで、そのままでも消化吸収に負担をかけず、玄米のエネルギーを効率良く活用できるようになっています。焙煎は、研ぎ澄まされた感性をもつ焙煎職人のいぶし銀の技によってじっくりと時間をかけておこなわれ、その後、熱を加えない気流式で粉砕して微粉化していきます。この特殊な工程により、堅焼きせんべいの香ばしさにも似た、コーヒー感覚で飲めるおいしさが醸し出されているのです。
コーヒーといえば、日本ではインスタントコーヒーがまず普及し、今では一般的家庭でも飲まれているレギュラーコーヒーは、かつては喫茶店、いわゆるコーヒーショップに行かねば飲めなかったのです。お湯を注ぐだけでコーヒー感覚で飲める玄米珈琲があるとは、いい時代になりました。