人間は嗜好的な生き物。誰しも自分の好きな食べ物からは逃れることはできません。ついつい好きなものばかりに偏った食生活になりがちです。肉が好きな人は肉ばかり、甘いものが好きな人は甘いものばかりと、食べ物が豊富な時代だから食べられるものは何の意識もなく口に放り込まれます。しかし、その結果、栄養が偏り、体の不調や病にいたることになるのです。しかし、偏った食事を正そうと思っても、習慣化してしまった生理的な欲求を自分自身の根性や精神力だけでは簡単に変えることはできません。
そもそも生きていくうえで最低限の必要な栄養を摂っていればよいものを、食べ過ぎてしまうことで、体に不要な栄養が溜まり、病になる人が圧倒的に増えています。新時代は、なにが足りないかを探すより、なにが不要かを見つけて早く距離を置くほうが、健康への早道です。これからの人生は自分にとって不要な物にいかに「さよなら」するかに掛かっています。
マクロビオティックでいう玄米正食のいいところは、実践すると食べ物への執着がなくなることです。今までは、「栄養を摂らなくてはいけない」という強迫観念から、ストレスに見舞われてきましたが、玄米食というシンプルライフを手に入れることで、無理に食べなくてもいいことが体感してわかってきます。科学的なエビデンスを待たずとも昔から、腹八分目といわれるように食べすぎは禁物。食べ物の質を考えることが大切です。今の自分に必要なものがなにかを知ると、効率的に食事をすることができます。好きなものでも不要なものには別れを告げましょう。健康にとっては、なにかをマイナスすることが、大きなプラスになることもあるのです。不要といえば、緊張が高まる時代だからこそ、緩むことも大切です。緊張をあおる科学的根拠のない感染予防としてのマスクとさよならをするためにも食に気をつけましょう。
新時代の代替コーヒー
今、地域に密着した生活、ローカルに生きることが見直されています。食の基本は、遠くからエネルギーを無駄に消費して食べ物を運んでくるよりも、「身土不二」といって身近な環境にある食べ物で生活すること。それが理にかなっていることは科学的にも認められようとしています。
嗜好品であっても、国内産で昔から日本人になじんできた大豆は、おいしいだけでなく、体を作る意味においても有効です。このたび、ほんとうにおいしい代替コーヒー『BEYOND COFFEE(ビヨンドコーヒー)』の黒大豆バージョンを発売しました。原材料は黒大豆(国産)のみ。昔からおせち料理で使われているように、黒大豆は健康長寿に良いものとされています。今では科学的にポリフェノールが含まれていることがわかり、その健康効果に注目が集まっています。黒大豆の持つほのかな甘みと芳醇さが口の中だけでなく、体全体で味わえます。深みのある、まろやかな味が特徴で、カフェインレスコーヒーはもとより、コーヒーそのものの味と香りも超越し、心身に調和する、新しいストレスマネージメントの提案です。
一物全体、つまり、まるごとの豆から作った飲み物は、嗜好品というよりも癒すだけではない、なにものかを提供してくれるに違いありません。もしカフェインの摂りすぎが気になっているなら、古来慣れ親しんだ食べ物の持つ、おいしさと健康効果に身をゆだねてみてはいかがでしょうか? なによりも、体が喜んでいることがわかります。五感で感じる黒大豆の旨味で、カフェインにお別れを。