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オルタナティブファーム宮古

自然の恵みいっぱいの宮古島から農業や商品開発するなかで感じたこと気づいたこと

オルタナティブ
ファーム宮古 代表

松本 克也 (まつもと かつや)

自動車メーカーなど14 年の研究職を離れ、2012 年5月に家族4人で宮古島に移住。約1万平米の畑で主に有機サトウキビを栽培し、黒糖蜜やキビ砂糖などの加工品を製造。
畑で黒糖作りが体験できるプログラムも準備中。その他、有機バナナの栽培、未完熟マンゴーの発酵飲料の製造に携わる。

エメラルドグリーンの海 

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宮古島といえば、美しいエメラルドグリーンの海という方も多いのではないでしょうか。そのエメラルドグリーンの海の色はどのようにして生まれるのかご存じでしょうか?

宮古島の美しいエメラルドグリーンの海は、波長の異なる七色の太陽光が海に差し込む際、緑の波長の光が海水に吸収されずに浅い海の海底で反射され、それが私たちの目に入ることでエメラルドグリーンに見えるのです。そして、この美しい色が現れるにはいくつかの条件が必要です。

・浅い海:宮古島は珊瑚が隆起してできた島であり、周囲は珊瑚礁に囲まれた浅瀬の海です。珊瑚は浅瀬の海で成長しやすく、共生する褐虫藻の光合成でできた有機物を栄養としています。
・光の吸収:海水は太陽光の一部を吸収しますが、浅瀬の珊瑚礁域では赤色や橙色の光が残り、補色である緑色が目に入ります。深いところでは、赤色や橙色の光は海水に吸収されて濃い青色が目に入ります。
・高い透明度:宮古島は珊瑚礁の隆起でできた島で、山や川がありません。そのため、土砂の流出が少なく、海水が濁ることはありません。また、黒潮の影響でプランクトンが少ないため、宮古島の海は透明度が高く、海底まで光が届きます。
・光の反射:海底に届いた緑色の光は白い砂に反射し、私たちの目にはエメラルドグリーンの海が映ります。また、東洋一美しいといわれる前浜ビーチの白い砂は、珊瑚や貝殻などの石灰質でできています。魚が珊瑚に付着する有機物を求めて珊瑚の岩肌を噛み砕いたり、台風で折られた珊瑚が風化したりすることによって、海底は白い砂に覆われています。
・穏やかな海:内海は珊瑚に囲まれており、外海の大きな波が緩和されて穏やかな水面になります。

夏の強い日差しとエメラルドグリーンの海は、これらの条件が整っている宮古島ならではの絶景です。季節や時間、日照、波の状態によって、日々異なる顔を見せる宮古島の海をぜひ見に来てください。

前浜ビーチ

- オルタナティブファーム宮古 - 2023年10月発刊 vol.193

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