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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

「わたし」の出産は「例外」ですか

投稿日:

選べることと、選べる状態

出産をめぐる制度について、数号にわたって書いてきました。1月号の「出産無償化」の話題から始まっています。無償化は、「お金の心配を減らす」という意味で大きな前進である一方で、帝王切開の扱いなどに不公平が生まれる可能性が議論になっていました。
その無償化などを盛り込んだ健康保険法の改正法案がこの3月に閣議決定され、今後、国会で審議されます。その後の論点を追いかけたり、他国との制度の違いなどを見たりしていると、改めて引っかかることがありました。それは「無償にする」という発想のなかに、すでに「標準」が置かれているのではないか、という点です。どこまでを無償とするのか。どんな出産を想定しているのか。どこからが例外になるのか。制度をつくる以上、線引きは避けられません。でも、その線の引き方から「当たり前」とされる出産の形が立ち上がってきます。自然分娩が前提なのか。医療的な介入はどこまで含まれるのか。その外にあるものは、すべて「特別な選択」として扱われてしまうのでしょうか。

無償化という言葉はやさしく響きます。しかし、その内側に入るものと、外に置かれるものがあるとしたら、そこに生まれる差は、金額の違いだけでは済まない気がします。どの出産にどのように公的なお金が動くのか、設計のなかに、社会が暗黙に想定している「標準の出産像」があります。出産の方法は、本来、その人の体と状況によって決まるものです。しかし、実際には、そこに制度や環境、そして周囲のまなざしが重なります。

費用の差や医療体制の違い。周囲の理解や空気。そうした条件が重なることで、「選べるはずのもの」が、はじめから選びにくくなっていることもあります。私が3人目の出産のとき、選択肢を取り上げられたように、高齢出産の場合、その傾向はさらに強まります。

無痛分娩をリサーチしたときにも感じましたが、「選択肢がある」と「選べる」は、似ているようで違います。制度が整っていなければ、選択肢はあっても、現実には選べません。無痛分娩をおこなう産院だけが得をする形に見える、という声もあります。

無償化の議論も、同じところに触れているのかもしれません。すべての出産を等しく支えようという意思よりも、ある形だけを「標準」として支える仕組みになってしまうのか。制度が整う今だからこそ、その「形」の内実を丁寧に見つめる必要があると感じています。

「標準」はだれのものか

出産をめぐっては、これまでも「どの方法が自然か」という議論が繰り返されてきました。出産は個人の出来事ですが、そのまわりには、いつも社会のまなざしがあり、出産をめぐる制度は、その社会の価値観を静かに映し出します。無償化は確かに大きな一歩ですが、その一歩が「どんな出産を想定しているのか」を問い直すことも、同じくらい大切だと思います。どんな産み方でも、あとから理由を足さなくていいこと。同じように尊重され、制度によって有利・不利が生まれないこと。なによりも、「いいお産だった」と納得いく選択ができること。

出産が「正解に合わせるもの」ではなく、それぞれの形で迎えられるものになって初めて、安心して選び、産めるようになります。産み方を決めるのは、本来、その人自身です。今後の審議が、制度が、なにを立ち上がらせているのか、これからも見ていきたいと思います。

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