これは、わが家の次男・春光のお話。現在中学1年生の次男は、長男に比べると問題が多い子でした。幼少期は臆病で、小学2年生になったころには、「学校に行きたくない」「お腹痛い」と言い出すように。次男が0歳のとき、シングルマザーになることを決断した私は、仕事を一番の優先事にせねばならなかったため、思い悩みました。
学校が嫌な理由を聞いてみると、背の低かった次男は、体の大きい子に叩かれたり、「死ね」と暴言を吐かれるのが辛いと言いました。すぐ先生に相談し、少しはマシになりましたが、大人の目が届かないところでは、状況は同じでした。
そこで私は、荒療治なのは百も承知、「自分よりも相手が強いってわかっていても立ち向かっていく、小栗旬くん、かっこええわ!」と(笑)、次男に『クローズZ E R O』を見せました(後からこの映画はPG12と知る)。純粋な次男は「空手を習う」と言って極真空手道場に入門、それで自信を得たのか、いじめっ子に立ち向かえるように。また道場での「決して素人に技をかけてはダメ」の教えを守り、手を出すこともありません。なぜなら〝よける〟ことを覚えたから。けれどわが家では「手を出されたら1発だけ返してもいい。ただし物は絶対使うな」と教え、4年生のときには、いじめっ子が何度もちょっかいを出してきたのに、「やめて」と言ってもやめなかったため、「裏拳」を行使、以降は彼らも次男をいじめなくなりました。
長い闘いが終わったと思ったら、今度は次男が悪さを覚えて、学校からの電話が増えました。しかし5年生のとき友人の誘いでラグビーチームに入部、次男の性格が180度変わります。「ラグビーが楽しい」と自主練習をしたり、またきちんと挨拶ができるようになったり。緊張するとあくびが出るクセも治り、理由を探りに練習や試合に行くと、監督やコーチが熱心に指導してくださるのが、遠くからでもよくわかりました。
保護者も選手である子どもたちのサポートに熱心で、いろんな人が自分を見てくれる、頑張ったら褒めてもらえることが、次男には大きかったようです。日本一を目指しているため、京都でも練習が厳しいチームでしたが、次男は一切、練習を休むことなく、成長していく姿が私にも見て取れました。試合では力戦奮闘。その結果、全国で4チームしか選ばれない東京遠征の切符を手にし、今年1月には秩父宮ラグビー場で試合をして、新国立競技場で表彰もされました。
人はこんなにも変われるものかと、私が彼から学ぶことが多くなりました。
WEB制作チーム
松本 春菜
(まつもと はるな)
2児の男子中学生を育てるシングルマザー。次男の試合を見に行って黄色い(?笑)声援を送ることがなによりも楽しみ! 長男はハイキュー(男子バレー部)に夢中。ティーンズの身体作りのため、私も苦手な料理に気を遣い、日々努力中。