香ばしい焙煎の香りにスパイスをしっかり効かせた発酵いらずのリッチな「シュトレン風クイックブレッド」です。カントリークッキー風に薄く成形して焼いても美味しいです。
<材料> 20×10cm 1本分
(A)
・スペルト小麦粉……200g
・アーモンドプードル……50g
・ライス・ブラウン……40g
・甜菜糖(粉末タイプ)……30〜40g
・ベーキングパウダー……小さじ2
・シナモンパウダー……小さじ1
・クローブパウダー……小さじ1/4
・カルダモンパウダー……小さじ1/4
・実生ゆずピール……適量
・自然塩……小さじ1/2
・ミックス・ベリー……1袋
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・無香ココナツオイル(溶かしたもの)……80g
・豆乳ヨーグルト……130g
・塗布用・無香ココナツオイル……適量
・和三盆粉末または粉糖……適量
<つくり方>所要時間:60分 (オーブンを190度で予熱しておく)
①(A)をボウルでざっと混ぜ合わせ、ココナツオイルを加えて両手ですり混ぜる。
②豆乳ヨーグルトを加え、しっとりとひとかたまりになるまで捏ね合わせ、シュトレンの形に成形し、予熱したオーブンで25分焼く。
③焼き上がったら熱いうちに溶かしておいた無香ココナツオイルを刷毛で全体にたっぷり塗り、冷めたら和三盆か粉糖をたっぷりまぶして完成。
※ぴっちりラップをして常温保存で2週間楽しめます。ミックス・ベリーはミックスナッツにドライベリーが配合されたもので、ラムやブランデーに漬けておいたものを使うとより本格的になります。
使用食器:森修焼 フルールプレート15cm
調和と不調和
秋は自分のなかの不調和がとっても可愛いと思える季節です。今年もクリスマスに向けてシュトレンを手作りするぞ!と材料調達とレシピ研究に没頭する料理家らしい一方で「有名店で買っちゃえば?」と、便利なオーダーで解決しようとする私。
自分の思考や行動に矛盾があるときに起こるストレスを「認知的不協和」といいますが、11月~12月は特にその時期です。丁寧に手作りしたい欲望と便利に済ませたい気持ちが葛藤し、不調和が生まれます。おせち料理も同じですよね。忘年会はそれが前提のストレス解消が目的なのだ思いますが、違いますかね?
「シュトレン」はドイツ発祥のクリスマス菓子。ブームが定着し、パン屋や洋菓子店で手に入ります。熟成することで味や風味が深まるシュトレンは、アドベント期間に少しずつ楽しめる夢のようなお菓子です!
女性は月の半分がエストロゲンモードの「ハリツヤご機嫌期」で、残りの半分がプロゲステロンモードの「もはや横たわっていたい期」です。これらのモードを交互に経験し二つの自己を「調和」させる偉業を達成しています。自己の内部の「不調和」を受け入れることで、初めて「調和」の世界に入ることができます。
つまり、どちらの自分も愛すべき存在なのです。どちらの私も可愛いんです。「正解」を求めることは、もはや必要ありませんし誰に遠慮することもない。今年のシュトレンは買って楽しんでいいんです。手作りに挑戦したい方は今月のレシピをご参考に♪ どちらにしても自分を存分に楽しんでくださいね。