デコルテも冷やさない

子どもにも安心、遠赤外線ヒーター・サンラメラのまえに家族が座りたがる季節になりました。

冷えに気をつけたい妊婦さん、産婦さんは、おなか、腰まわりを手厚くしてると思うのですが（してね）、胸元、デコルテ部分はどうですか？　首はなにかを巻いているけど、デコルテを、意外と油断していたりしませんか。考えてみると乳房は脂肪です。血管が少ないぶん内側からの温もりを届けづらく、しかもそれそのものを動かして温められないパーツです。つまり、外気の影響を受けやすい。暑いときは温湿布になるけど、外気で冷やすと冷湿布になってしまうのが、乳房です。

そして、妊娠中、授乳中の母の、ただでさえ大きくなっている乳房が冷えると、血管も、付近の筋肉も冷えるから、おなかまわりにも冷えが伝わる……。結局、冷えないためには、胸部の冷えにも気をつけるほうがいいんです。わたしは助産師さんに、デコルテの冷えを注意されました。その後、授乳中にデコルテを冷やすと乳腺が痛むのを体感。デコルテの冷えが血流に影響するのがリアルにわかりました。できたら産む前から、おなかや足首（三陰交）の冷え同様、デコルテも気にしてくだされば、授乳にプラスです。

妊婦さんだと、つわりで気持ち悪いか、胸が大きくなるかで、下着も変えていくと思います。ちょっと温まりそうな、包む布の大きいマタニティ用下着もありますが、この連載を読んでくださるような方は母乳で育てたい派だと思うので、個人的には、妊娠中の下着の買い替えは、マタニティブラではなく、授乳ブラも兼ねたマタニティ下着でもなく、授乳ブラを買ってしまうほうがいいと思います。
授乳ブラは、クロスオープン、あるいはそれに類するタイプが一番楽だと思っています。たんにベロッと下げてしまえばいいだけのやつですね。ストラップをなにかしなきゃいけないようなタイプは実用性に欠けます。妊娠中、下着に気をつけないとボディラインが崩れるのでは……と気にするようなことがあっても、実際に授乳を始めたら、マタニティ下着なんてたいした問題じゃないのがわかると思います。

必要以上に太らないようコントロールする昨今、アンダーバストは、妊娠中と産後でサイズはさほど変わらないですよ。トップのサイズで迷うようなら、きつめより大きめを選んでください。どっちみちしばらく食糧になる胸元、母乳パッドなどを入れることもあります。わたしは赤ちゃん用のガーゼを折りたたんでパッドがわりにはさんだりもしていたなぁ（赤ちゃんの口もふけるしね）。なので、ちょっと大きめくらいでちょうどよかったです！

黒いものに助けてもらう

そうはいっても、襟ぐりが広めの服を着ることもあるし、うっかりおっぱい出したまま寝落ちしてしまえるくらいの寒さの今の時季、油断したら、冷えてしまうかもしれません。母が冷えると、妊娠中ならおなかの子が、授乳中なら小さな赤ちゃんが、いっしょに冷えますよね。外気に気をつけると同時に、やはり内側からも温めたほうがいいです。からだが温まるものを食べれば、おっぱいから赤ちゃんにも伝わります。授乳のため乳を出すだけで冷湿布をまとうことになりかねない今、「腎」を補う黒いものを食べるのもおすすめです。よくいいますが、冬は黒。詳しくは、左のリンクをご覧ください。