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宮古島と循環する私たち

株式会社うるばな宮古営業担当部長

砂川 丈見 (すなかわ たける)

沖縄県宮古島市出身。
大学進学時に島を離れるも、宮古島の島興し事業である宮古ビデンス・ピローサ事業に惹かれ2006年入社。
宮古島と本州を行き来しながら、それぞれの地域や企業の良さをつなげ、宮古ビデンス・ピローサ事業の商流を膨らませることに喜びを感じる南国気質な営業マン。

【Vol.102】生き物はたくさんの成分でできている

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私たちが食べたものを胃や腸で分解するとき、また、肝臓で栄養を作ったりするときに使われる“酵素”というものをご存じでしょうか? その数、なんと5000種類はあるそうです。これだけの“酵素”があるからこそ、活動できるのだと感動したことがあります。

さて、それでは胃や腸といった臓器を持たない植物はどうでしょうか? ある研究者によると、ホウレンソウや大根であろうと、たったひとつの植物でも酵素やポリフェノール、食物繊維といった成分が4000種類以上含まれているそうです。私はこの中のどの成分だけが良いという考えではなく、その植物のもつ成分バランスこそが健康に良いのだと思うようになりました。

ここで私たちの研究でも面白いデータがありますので紹介します。私たちが研究している植物素材である宮古ビデンス・ピローサ(キク科の植物)には薬に匹敵するくらいのアレルギー反応を抑える作用があることが分かっていましたが、細かく調べていくと図1にあるように、複数の成分が、力を合せて、複数の場所に働きかけていることが明らかとなったのです。しかもそれぞれの場所に“緩やか”に作用していたのです。天然素材(植物そのもの、またはそのエキス)は多目に飲んでも副作用がないというメカニズムが明らかになったのです。

これに対し、例えばアレルギーを抑える薬として代表的な抗ヒスタミン剤は、図2のように一つの成分が一つの場所をピシャリとシャットアウトするので、眠気やだるさ、ひいては胃の荒れを起こしてしまいます。この違いが天然素材と単一成分(薬)の違いです。さらに天然素材は、複数の成分が全体的に働き、さらに徐々に体質改善に導いてくれます。

余談になりますが、この研究成果を平成26年12月に宮城県で行われた『応用薬理シンポジウム』で発表したところ、会場はどよめきました。それもそのはず、このシンポジウムは脳神経に関する発表がメインで、単一成分レベルの効果、いわゆる西洋医学的な考えが基本だったからです。

ともすると、普段口にしている野菜や果物の何千、何万という成分の組み合わせの妙が、私たちの健康を維持しているかもしれません。しかし現代科学でその全てを明らかにすることは不可能です。大事なことは、メディアに出ている成分レベルの効果・効能は、天然素材の良さのほんの一部である、という認識を持つことだと思います。

安仁屋 政高
株式会社武蔵野免疫研究所 学術担当部長。
1976 年生まれ。大学時代は沖縄県西表島にある研究施設で約3年間、海の貝について研究。大自然の中、裸一貫で生きる生き物達の姿に魅了され、卒業後は沖縄県の生物調査会社に勤務して海、山、川の生物の調査。しかし公共事業の在り方に疑問を持ち、退社。現在は自然にも、人にも優しい“宮古ビデンス・ピローサ事業” を世に知らしめるべく奮闘中。

- 宮古島と循環する私たち - 2016年3月発刊 Vol.102

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