葉が落ちて寂しい街路樹を、冷たい風が吹き抜ける季節となりました。気がつけば12月。毎年、「一年が過ぎるのが早くなったものだ」と言い続けて久しいです。
大人になると、一年一年の変化にあまり意識が向かずに、なんだか何も変わりなく一年が過ぎてしまったと落胆しがちです。
しかしながら、息子をみていると、「何も変わらず時が過ぎる」、ということがまったくないことに気づかされます。昨日まで出来なかったことが、今日は出来る!ということの多いこと多いこと。それもそのはずです。じっとしていることがまったくなく、起きている間中、五感がフル稼働状態です。次から次へと、自分が思った通りに行動をしてゆきます。そこに迷いなどは一切ありません。
この息子の日々の行動をみていると、大人になるのも時に不自由なものだと思います。迷いなく行動をして経験してゆくということを、大人はできません。あれこれと思い悩み、結局何もしなかった。ということがしばしばあります。そしてその日々の重なりが、「何もしないうちに、もう、一年が過ぎてしまった」という落胆になってしまうのです。
毎年年末に落胆することも飽きてきましたので、私も少し息子を見習って、五感の感度を高め、思い悩まず行動することを増やしてゆこうと思います。そして来年末には、息子の大いなる成長と私の成長も併せて歓ぶことができれば、最高ですね。