”シュー~カクンカクン~…” 運転をしていた車が、急に動かなくなってしまいました。アクセルを踏んでも効かずに、道路の端に車を寄せるので精一杯で、その後エンジンもかからなくなってしまいました。車が動かなくなるなんて初めての経験で、頭が真っ白になってしまいました。
とりあえず夫に電話をかけてどうすればいいのかを仰ぎ、JAFと夫が来るのを待つことにしました。”どうして急に動かなくなったのだろう・・・””何かわたしが変な乗り方をしていたかしら?” などと、いろんな思いがぐるぐると回っていました。
ほどなくして夫が息子二人を連れて、駆けつけてくれました。すると夫が、「慶音(長男)がいうには、車にこわい言葉をいってたから、車が動かなくなったっていっているけど」と、言うのです。実はこの日、夫と長男が前々から約束をしていた近くの温泉に行くことになっていました。夫は外出をしていたので、温泉で合流をするということで、幼稚園が終わってから息子二人を車に乗せて、現地に向かっていたのです。その際に、車の中で待ちきれない長男が「まだ着かないの?」「あと何分?」「今、着いてよ。まだ?」をはじめとして、立て続けに質問と不満をぶつけてきました。車の運転がいまいちなわたしにとって、運転中にあれこれいわれるだけでもイライラしてしまうのですが、それに加えてとても細い道でバスと行き違うということが起こっていたために「うるさーい!!ごちゃごちゃいわないの!お母さん、がんばって運転しているでしょー!」と、プチンと切れたように長男にいっていました。
そのときに、運転中のため後ろに乗っている長男の顔を見て言うことでできないため、ハンドルに向かってわたしは声を張り上げていました。あまりにもわたしが強い声だったため、長男の耳はパタンと閉じてしまい”お母さんは、車に怒鳴っている”というように彼の中で転嫁されていたようでした。このことを、長男が夫に話すときに、自分がお母さんに叱られていたことは省いて「お母さんが車にこわいことをいっていた」というふうに伝えていたのでした。
実際のところ車は故障をしており、各部品の交換のために数日間入院を余儀なくされました。でも長男が言っていたことも、あながち嘘ではないかなと思います。長くお世話になっている車ですし、車自身が快適におもってくれていれば、事故になることもないでしょう。楽しい会話がたくさん弾む車内空間を心がけて、過ごしたいものです。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.70】愛車の入院で
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