私の手当て法
この5月、初めてと言っていいくらい、子どもが発熱をくり返しました。数ヶ月休む暇がまったくなかったわたしの状況が一段落した翌日から、下の子が安心したように症状を出し始め、母親が忙しすぎるのはよくないな、と痛感した次第です。
熱、咳、鼻水、皮膚炎、子どもが起こしがちな症状を、わが家では家庭で治します。お医者さんに見ていただくことはあるのですが、「お咳が出てますから抗生物質出しておきましょう」といった、予防的な抗生物質の処方はお断りしますし、上の子の病気で場数を踏んで手当法の知識も増え、通院の必要を感じないことが多いです。自分が子どもの主治医だと、親として自信もつきますし、やはり楽です。
そこで、何で手当てをするかというと。
わたしの不調には、とあるサプリメントをとり、手指の「臓器代表領域」を200回こすることでさっさと排出する、という荒技も使いますが、それは、子どもたちがわたしを絶対休ませてくれないから。自由に休める子どもたちには、楽健法の足もみ、整体の愉気、 温熱刺激療法イトオテルミーなど、皮膚が触れ合う物理的な手当てと、食べ物を用いた手当てと、バイタルティッシュソルト(生命組織塩、以下TS)でおおむねケアをします。
この5月、下の子は3回発熱しました。2回の発熱はまったく元気。テルミーをかけ、TSの液体ボトルを作ってリピートするうちに、あっさり解熱しました。テルミーとは、お仏壇の香炉に着想を得た器具に、よもぎなどの薬草でできた太いお線香を挿入し、温熱マッサージをする家庭療法です。助産師さんに愛用者が多く、わたしも助産院でめぐりあいました。
TSは、体内のミネラルバランスの狂いで病気が生じるから、ミネラルのレメディで、からだのミネラル吸収を助けて症状を正す、いう考え方に立っています。ホメオパシーのレメディは選ぶのにコツが必要ですが、TSはかなり便利。基本が12種類だけなので、それぞれのカバー範囲が大きく、組み合わせでき、はずれが少ないです。わたしの妊娠時の貧血はTSだけ、鉄剤なしでクリアできたくらい、吸収力は高まる模様です。
子どもの発熱に
この5月の下の子の発熱は、3回目には40度超えとなりました。鍼灸では高熱のあとは3倍休ませろといいますので、1回目、2回目と発熱後は2、3日養生させましたが、足りなかったようです。この熱のしつこさは初めてのパターン。久しぶりに病院に行こうと決意しましたが、眠りたがってる子どもを無理やり起こす前に、多少楽にしてあげようと手当てしました。
まず最初が豆腐パスター。わたしの友人の療術師が、ICUの医者に見放された末期がんの父親の致命的な発熱を、コンビニで買ってきた豆腐とチューブの生姜で作った間に合わせ豆腐パスターで下げた、という逸話もあるくらい、豆腐はあなどれません。子どもの場合熱が下がりすぎないように用心が必要です。豆腐を載せたらすやすや眠り始め、1時間で5分下がったあとは、子どもは豆腐を断固拒否。うちの子たちは、青菜も豆腐も、載せる手当ては嫌いなんですね。なのであとは、起こさないようそっと、足の裏をくり返しテルミーの煙と熱であぶりました。
さらに、子どもの熱の高さや鼻水の状態にあわせたTSのボトルを作り適宜リピート、フラワーエッセンスのレスキューとホリーを、飲ませる水分にひそませ、サポートしました。すると速やかに、ホメオパシーのあるレメディに典型的な症状に移りました。ホメオパシーはヒットするときはとても早いです。そのレメディを一粒あげるとあっという間に解熱、結局病院に行く必要がなくなりました。
何がいいかって、これらの手当てで使ったものは、適切に保存すれば、日持ちするところです。レメディは200年たっても効力があるそうです。やはり自分の手さえあればできたり、日持ちするもので、手当てしたいですね。
ここであげたような手当てを、一冊にまとめました。ご興味ある方はご覧ください。「別冊うかたま 子どもを守る自然な手当て 2013年 7月号」です。
文中ご紹介した手当ての詳細については info@prema.co.jp までメールにてお問い合わせください。
望月 索(もちづき・さく)
5歳と2歳の2女の母。不摂生も極まった37歳で妊娠。高年出産のうえ当然のようにトラブル妊婦だったが、産婦人科の方針とソリが合わず、近所の美容院で助産院なる存在をたまたま知ったことで、自然分娩へと舵を切る。 トラブル妊婦が自然分娩できるからだを作る過程でライフスタイルは真逆に変化。気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。 編集、ライター、プレマの東京スタッフの1人。 |