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慣行農法の父とぶつかりながら 昔ながらの甘酸っぱい「有田みかん」を有機に 紀州大地の会 古果園 代表 古田 耕司氏

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みずみずしくて甘酸っぱい!農薬に頼らず有田みかんやキウイフルーツを育てる古果園の古田耕司さんに、有機栽培でみかんを育て始めた経緯や、これからについて伺いました。

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代々続く専業みかん農家の長男として生まれました。大学の農学部を卒業後、地元のJAに就職。30歳になったのを機に実家を継ぎました。

親の代までは農薬を使う慣行農法だったのですが、自分としては農薬を使いたくなかった。子どものころ農薬散布を手伝い、なんとなく抵抗はありましたが、意識が大きく変わったのは大学のとき。農業研究会というサークルに在籍し、そこで有機栽培の野菜農家に研修に行くなどの活動をしていました。

同じ野菜でも、ハウスの中で農薬を使った水耕栽培の野菜と、有機の土で作った野菜と、食べ比べて身を持って違いを知り、有機志向に。お客様の健康ももちろん気になりますが、農家自身が、農薬を散布することによって自分の体を壊していることも嫌でした。

農業を始めてからEMと出会い、農業分野、環境分野の勉強会に参加しながら、少しずつEM自然農法を開始。有機JAS法ができて本格的に着手。当時は、親と喧嘩しながらでしたので、まず一園だけ自由にさせてもらい、その後、特別栽培の認証も受け、2~3年で全園を有機にしました。みかんに続いて、キウイ、梅、山椒も有機JASを取得しました。

紀州大地の会では、昔ながらの甘酸っぱいみかんの味が売り。甘さを追求するために酸を抜くホルモン剤などを使うこともない。農薬を使っていない証拠に、蜘蛛の巣がいっぱい。つやつやとしたオレンジ色が緑の山に輝く。

 

農薬を止めれば害虫を食べる天敵も生きている除草剤を止めれば自然の緑肥で肥沃な土に

父は「農薬をやらないと作れない」という固定観念の人でした。でも、農薬を撒かなければ、害虫もいるが、害虫を食べる天敵も生きている。農薬はどちらも殺してしまう。菌についても、病気の菌もあれば、病気を抑える菌もある。共存しているんですよね。黒点を抑えるような微生物の菌も共存しているので、黒点の害も、そんなにひどくなりません。

除草剤を撒かなければ多様な草が生えます。年に2~3回は草刈りしますが、放置しておいても特に問題はありません。春の草は刈るのではなく倒します。梅雨には枯れて土を肥沃にし、夏に発生する草を抑制してくれます。循環して自然の緑肥になるわけです。キウイの畑も、みかんの畑も、土がふかふか。除草剤を使う畑は草がなくてきれいですが、グラウンドのように硬い土になってしまいます。

みかんの木には、ゴマダラカミキリという虫がつきます。幹の表皮に卵を産みつけ、幼虫が表皮を食べることで木が枯れてしまう柑橘類の害虫です。農薬を撒かないので、人の目で見て対応します。卵は潰し、幼虫は一匹ずつ取ります。一本一本、見て回るしかありません。

キウイは去年の枝ではなく新しい芽に花がつくので風には弱い。今年は全般に不作とされる なか古果園は前年比100%以上だそう。国産キウイはニュージーランド産と季節も逆なので需要も多い。木で熟れる果物ではないので、追熟は必須。

 

就農した長男が継いでくれたら彼の自由にやらせたい

今年、長男が農業法人のとある果樹園に就職(就農)しました。やる気はありそうなので「みかんの木だけは枯らさないで」と笑って話しています。自分も親と違うことをしたので、有機を押しつける気はありません。もし息子が農薬を使うというなら、それでいいと思います。自分が元気なうちは、一部のエリアだけでも有機栽培を守りたいですけどね。

キウイについては、問い合わせが多いので増やしていきたいのですが、どう増やしていくか息子の考えをある程度聞いていこうと思っています。親子喧嘩はしたくないので(笑)。

今、梅の販売方法を考えています。有機の青梅を販売した残りを100kgほど冷凍してあります。冷凍梅は、解凍してすぐに酵素ジュースや梅酒などに使えて便利。縁起のいい「申年の梅」なので、いつかお届けできたらと思います。

EM技術を活用し丁寧に育てた土に育まれた、滋味深い恵みの果実「有田みかん」

昔ながらの味わいがする」と評判の高い古果園 古田耕司さんのみかんは、甘くて果汁がたっぷり。食べるひとの安心と健康を願いながら、土づくりと自然環境を大切にする栽培方法で育てた「有機JAS」の認証済(認定番号:2001F-52)の有田みかんです。

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慣行農法の父とぶつかりながら 昔ながらの甘酸っぱい「有田みかん」を有機に 紀州大地の会 古果園 代表 古田 耕司氏

- 生産者さん紹介 - 2016年12月発刊 Vol.111

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