自社農場の紹介
空港から車で約10分、宮古島の中心近くに位置する高千穂という場所に4770平方メートルの広さの自社農場を(地元農業委員会の承認を受けて)10月に取得しました。3年前から農薬・化学肥料不使用の履歴を持つ優良農場で、有機JAS認証の取得を計画する私たちにとってまさに渡りに船、実際には昨秋から小作利用させて頂いていました。かつては神様が祀られていた御嶽(うたき)が、立派な木々と美しい森の雰囲気を残して道路に面するど真ん中の位置に250平方メートルの広さで構えていることが特徴です。まるで絵本の中に出てくるような、或いはひょっこりトトロが姿を現しそうな『森の休憩所』を思わせる雰囲気で、一目惚れしました。
将来はどんな農場に……
自然栽培の果樹・サトウキビ・野菜や花が広がる気持ちの良い畑と、癒しの小さな森を擁した『らくなちゅらるスペース』の姿を頭に描いて創造を始めています。(農作業体験・収穫体験・農場見学会などを通して)自然を体感・体験できるスタディスペースであり、(森の休憩所開設も計画推進していて)常時人が集うコミュニティスペースにしていきたいと思っています。
現在は、バナナ120本、パッションフルーツ50本、ドラゴンフルーツ50本、パパイヤ100本、サトウキビ1000平方メートル(400~500kgの黒糖に加工予定)の栽培を進めています。年間通して何らかの実りが得られるように、様々の品目を導入していく予定で、パイナップル・グアバ・アセロラ・シークヮーサー・タンカンなど、計画中です。
循環型の農業を目指して、農場内に50平方メートルの堆肥場を設けており、十分に発酵して植物が吸収可能な状態まで分解が進んだ自家製の植物性有機堆肥を畑に返します。先輩農家さんが『うちの野菜はベジタリアン』(笑)と仰いますが、私たちもこれに倣っています。まだまだ自分たちの畑から出てくる堆肥原料が少ない為、公民館清掃をかねて落ち葉を集め、同様に農道清掃をかねて豆科植物で栄養価の高いギンネムを、放置畑の清掃をかねてカヤを刈り払い、収穫後のサトウキビ畑の清掃をかねてパーガラ(サトウキビの葉っぱ)を集めました。地元に受け入れられる・地域に貢献できるプロジェクトでありたいと願う私たちが一石二鳥を考えた施策です。
畑の外周には台風対策と景観の為に、センネンボク300本、イヌマキ150本、ハイビスカス50本を植えました。うっすらと頭に描いている5年後・10年後の畑の姿を、共に育ちながら現実視していくのが楽しみです。
同時に作業効率・機能性を重視した農場設計を採用しています。たとえば、除草剤を使わない栽培方法に無条件で付随する除草作業や夏場の強烈な日照りから保護する灌水作業は、なるべく機械作業に頼れるように植え付けのピッチを設定しています。
台風銀座宮古島にあって、農業未経験の素人集団が始めた農場です。この先紆余曲折あることは想像に難くないですが、美しく変貌を続ける(予定の(笑))畑の様子をオルタナティブファーム宮古のフェイスブックページで見守って下さい。多くの皆様を畑に迎え楽しい時間をお過ごし頂けることを夢見ています。
松本克也
松本克也氏 プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役) 2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。 オルタナティブファーム宮古のフェイスブックページはこちら>> |
プレマ株式会社の『宮古島プロジェクト』 宮古島の自然農法を推進し、島の健全な地下水と珊瑚礁を守り、お客様に安心と安全を届けます。 |