前回、「自分は素晴らしい」とつぶやくことをおすすめしました。初めてやってみた人は、その言葉を信じられず、受け入れられない気持ちが湧いてくると思います。慣れないうちは、「もしかしたら素晴らしいのかもしれない」とか「素晴らしいらしい」くらいの軽い気持ちで良いので、ぜひやってみてください。そのときに生まれる抵抗する気持ちが、あなたが持っている自己否定や罪悪感です。「私は◯◯な人間だ」「どうせ私は◯◯だ」こういった自分に対するネガティブな認識を持っていることに気づくことができます。この自己否定や罪悪感が、そこにあるはずの幸せから、私たちを遠ざけているのです。
この自分に対するネガティブな認識を減らすためには、とにかく「自分は素晴らしい」とつぶやき続けてみてください。言葉は「私って最高」「私って素敵」などでも良いと思います。
五感すべてを肯定することは宇宙の存在すべてを肯定すること
自分でも改めて「自分は素晴らしい」とつぶやき続けてみました。やってみて思ったことは、「自分は素晴らしい」ということは、自分にとってダメなところは一つもないと思っても良いということでした。自分を100%肯定するということを徹底的にやってみました。自分の意識に上ってくる思考や感情に対して、一切否定しないというのはもちろんですが、感じている五感も肯定してみました。
やってみるとすぐにわかりますが、普段私たちは、見えるもの、聞こえるもの、臭うもの、味わうもの、触れるものに対して常に批判、拒絶をおこなっています。何一つ素直に受け取っていないと言っても過言ではないかもしれないと思いました。そして、五感をすべて肯定することは、見えるもの、聞こえるもの、臭うもの、味わうもの、触れるものすべて、つまりこの世の全てを肯定するということになります。そこに自分の意識を加えると、この宇宙に存在する全てのものを肯定することになると気づきました。
自分を愛すると心がぶれなくなる
批判する気持ちが少なくなった状態を、しばらくキープできるようになっていたとき、ふと気づきました。誰かのことを大好きでたまらないという気持ちを自分に向けてもいいんだ!ということを。恋愛を経験したことがある人はわかると思いますが、誰かのことが大好きで、愛おしくて、恋い焦がれる感情です。それまでも、自分を愛するということが癒やしをもたらすということは知っていましたが、今回ほど一点の曇りもなく自分を愛するということを体験したことはありませんでした。
100%自分を認めて大好きになるというのは、正直いうと、とても恥ずかしく、ちょっとヤバイ?ナルシスト?などと、やってはいけないことのように感じていました。でも自分を好きになることの心地よさは、そんな概念も吹っ飛ばしてくれました。今までは、精神的に理想的な状態になったと思っても、時間が経つといつもの状態に戻っていました。でも、今回の気づきでは、丹田(おへその下9cmくらいの場所)に、100%自分を認めるというエネルギーの塊ができました。思い出すと、いつでもそのエネルギーがそこにあって、安定した状態に入ることができるようになりました。
自分を100%認めて、自分を大好きなってみて初めて、ほんとうの意味で人を愛するということがわかったような気がします。それまでは、自分の不足感を他者に求めて、もがいていたような感じでした。自分に不足感がまったくないことに気づくと、愛情は減ったり、奪われたりすることがなくなり、比べる必要もなくなります。「自分は素晴らしい」ということが今は信じられない人も、ぜひ繰り返し唱え続けてみてください。