甘酸っぱいバーベリーがぷっくり膨らんで、プチプチ食感がとっても美味しい! ホットドリンクのレシピです。過食気味のお疲れモードなカラダを労い、はと麦飴、生姜と葛で芯から温めます。熱々バーベリーでこの冬はもう大丈夫。春はすぐそこです。
使用食器:森修焼 マグカップ白、おろし三昧、スプーン小
<材料> 1人分
・干した果実 バーベリー…小さじ2
・りんご(皮ごとすりおろす)…1/4 個
・生姜(皮ごとすりおろす)…小さじ1
・レモン果汁…1/2個分
・オレンジジュース orりんごジュースor
水…150cc
・はと麦飴…小さじ2~大さじ1
・本葛パウダー…小さじ1と1/2
・アフリカンジンジャーパウダー…少々
・シナモンパウダー…小さじ1/8
・クローブ…1粒
<つくり方>調理時間:10分
① 小鍋にすべての材料を入れ、混ぜ合わせて葛粉を溶かしてから中火にかける
② かき混ぜながら沸騰したらできあがり!
*ジンジャーパウダーはお好みで増減してください。
脳の可能性を見抜く
「お前は学校の先生になりなさい」。中学2年の熱血担任に言われたとき、驚きましたが、油絵をしていたので「じゃ美術の先生になる」と言いつつ、学業よりお菓子作りに没頭。高校生になると喫茶店にケーキを卸すようになりました。
ある日、喫茶店のマダムから「あなたに合う京都の美大がある。大丈夫、画塾紹介するからね」と言われ、またまた衝撃。「なんでわかるの?! 占い師?」。
それでも素直だった私は、画塾に通うことに。デッサンを観た先生は「なんと繊細な。マダムが紹介した意味はこれね」「ちょうどいい、下にある画材屋さんでバイトもしなさい。あなたなら大丈夫。今から行きましょ」。なにが大丈夫(心の声)!!
その画材店の荒井社長は超頑固で有名。強面で従業員が決まらないと言う。「未成年……ですか。でも三浦先生の紹介なら大丈夫やな」。どこが大丈夫(心の声)! 社長は私の特性を数日で見抜き、画材、顔料の専門知識、仕入れから接客、キャンバス張りから額装まで、すべての業務をひとりでこなせるまでに叩き込んでくださったのです。ADHDのおかげで好きなことはメキメキ記憶できたので(19歳当時です。50歳のいまは無理!笑)、懸命に仕事し画塾でのデッサンに明け暮れました。
充実の反面、家事情は悪化。病気で父が失業。さまざまなことが織り重なり、比較的裕福だった家計は米が買えないレベルにまで陥り、生活保護受給が始まったのです。この間、合格した美大進学を諦めて働いていましたが、その1年後、高校時代の担任と革新的だった市の保護課の勧めで再受験、自力資金で入学。奨学生となり学生寮で生活、数々のアルバイトでなんとか卒業し在学中に「あんた大丈夫やわ。面接おいで」とスカウトされた京都の老舗画材店に就職。
偏った私の脳の可能性を見抜いた荒井社長はこの数年後、突然他界され、現在は奥さまが画材屋を経営されています。鼻つまみモノに辛抱強く寄り添ってくれた方々と社会制度に感謝するとともに、私も意欲ある若者のそんな存在になりたい。根拠なき大丈夫万歳!!