
秋に食べたいこっくり濃厚な和プリン。甘酒のほっとする甘さと抹茶の嬉しい出逢いです。
<材料>1人分
(A)
・甜菜糖……大さじ1
・米粉……6g
・抹茶……小さじ1と1/2
・寒天パウダー……小さじ1/4
(B)混ぜ合わせておく
・無調整豆乳……50ml
・有機なめらか甘酒(白米)……100ml
・バニラエキストラクト……小さじ1/4
<濃茶ソース>混ぜ合わせておく
・抹茶……小さじ1
・甜菜糖……小さじ1
・浄水……小さじ1と1/2
<つくり方>調理時間:10分(冷やし固める時間を除く)
①小鍋に(A)を入れ混ぜ合わせる。(B)を少しずつ加え、滑らかになるまで溶かす。
②鍋を中火にかけ、耐熱ゴムベラで混ぜ合わせながら沸騰したら火を止め、余熱で1分混ぜ合わせる。
③コーヒーカップに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めたら、濃茶ソースをかけてできあがり。
使用食器:森修焼 コーヒーセット
覚悟はできているか?
先日、ありがたいご縁で出逢った阿闍梨とともに京都・花背の山へ向かった。訪ねたのは、友人である30代の男女3人組。少し風変わりな共同生活を送る彼らは、血のつながりではなく、魂の響き合いで結ばれている。2人の男性のうち1人が「運命の女性」と出会い、なんの不思議もなく当然のように3人で暮らし始めたという。恋愛でも所有でもなく、純粋な「共同創造」。まるで新しい人類の形を見ているようだけどまったく違和感がない。
残る1人は、まだ見ぬ「運命の人」を待っている。今年中には現れるらしい! 今日は、その彼の“断髪式”の日だという。出家ではなく覚悟の断髪だ。きっかけは、私の何気ないひとこと。「頭、丸めたら? めっちゃ似合うと思うよ」。
物心ついたころからジャニーズが好きで髪を短髪にしたことのない彼は断固拒否。それでも、居合わせた仲間の真剣な眼差しと、私の「また生えるし」の軽口が引き金になったらしく、翌日、彼からメッセージが届く。
「断髪式、やります」行かないわけにはいかない(笑)責任も感じるしさ! 山を背に炭火の煙が上がる庭で、ハサミを持つ阿闍梨の手が静かに動き、刃が髪を落とすたび、場の空気が変わっていく。私もバリカンで加勢した。丸坊主に刈り終え、阿闍梨が宣言を促すと、彼はまっすぐ前を見据え言った。「覚悟を決めます。日本の八百万の神、地球、みんなの幸せのために働きます」。
だれも笑わなかった。(厳密には爆笑してたけど)そこにいた全員が、ただ、笑顔で深くうなずいていて、思わず私まで、ノリで断髪したい衝動に駆られた。(しなかったけどね)楽しくてしょうがない。
とても純粋な時間を過ごしながら、私は思った。血のつながりなどなくても、覚悟をともにした瞬間、人は家族になれるのかも!
私も、彼らも、あなたも——常に問われている。覚悟はできているか?
