心を愛で満たすTシャツ
「プレマルシェ・オルタナティブ・ダイナー」は、前号でご説明した通り、一時閉店となっています。しかし、今回の閉店はあくまでも外的な要因によって急に生じたものであり、私の志を完全に断念したわけではありませんので、引き続き開発の経緯をお伝えしてまいります。
私は昔から、背骨の中の靭帯が硬くなって骨のようになる「靭帯骨化症」という病気をもっています。この骨化が進み、靭帯に厚みが出てきますと、脊椎内部の神経が圧迫されて、脳から身体の下部に向かって伸びている神経が異常をきたし、麻痺や痛みを引き起こします。最初は頸の中でこの圧迫が生じて下半身不随に近づいたため、2008年に頸椎の手術をしました。また直近では、腰の神経が同じように圧迫されてしまい、5年間痛みに耐えましたが、麻痺も出てきつつあったため、2024年に腰の手術を受けたのです。背骨にメスを入れると、手術の大小にかかわらず結構な侵襲があるようで、最近ですと、マツコ・デラックスさんなどがメンタルの調子を崩しておられる様子をメディアで読むにつれ、「わかるわかる」という共感が湧いてきます。なんというか、根気が減るというか、やる気が起きなくなるというか、そんな感じです。
私も術後、かなり調子を崩していた時期に、林業に従事している高校時代の同級生が倒木の下敷きになって背骨を折ってしまい、一命は取り留めたものの大変なことになっていたことを知りました。私は脊椎を金属で固定しない術式を選びましたが、彼にはそんな選択の余地もなく、救急で運ばれてバラバラになった背骨を金属でつなぎ合わせる大手術を受け、何か月も入院した後にやっと退院したところだと知りました。私のように背中を切ってちょっと背骨を削っただけでもメンタルの調子まで悪くなるのに、背骨を複雑骨折しているなんて、私の問題などどうでもよくなるくらいの重傷です。奇跡的に頭は無事で、歩くことはできているようですが、痛みや違和感が耐えがたいようで、毎日大量の強い鎮痛剤や精神を安定させる薬を飲んでいると聞きました。私が入院中に「こんなシャツがあったら、きっと脊椎が楽になって、メンタルの回復も良くなるだろうな」と思って考えていたデザインのラフを社内デザイナーに見せて、すぐにTシャツにしてもらったのが、『プレマルシェ・ボディバランス復活Tシャツ』にほかなりません。
最初は売るつもりがあったわけではなく、私やその友人に渡すために作りましたが、実際に着用するだけで身体がスッと軽くなり、社内のほかのスタッフも同じような効果を体感しているようなので、すぐにプレマのお得意様に向けて発売することにしました。あれから1年以上が経ちますが、弊社のお得意様でこのTシャツを着ている方がとても多く、本当に喜んでいます。皆さん、心身が軽くなることや、長距離の飛行機や車の運転でも疲れにくいこと、身体が柔らかくなったり、呼吸が深くなったりする変化を実感いただいているようで、私の仕事着にもなり、お得意様とお揃いになってうれしいです。
その友人ですが、無事に体内の金属を抜き去る「抜釘」という手術も済んだようで、動きにぎこちなさはありますが、仕事にも徐々に復帰できているようです。人生、なにがあるかわかりませんから、同級生と会うのも一期一会と思っています。当たり前のことや、ありきたりな日常のありがたさを噛みしめながら、元気に過ごしていけるお手伝いができれば幸いです。
