ナスの健康&美容効果
強い日差しと多湿の夏が終わると、体中に熱がこもり、知らないうちに疲れが蓄積しています。この季節の変わり目には、夏の疲れをやさしく手放しながら、秋に向けて心身の巡りを整えることが大切です。この季節の養生にぴったりのヒーリングフードは、古くから日本の食卓で親しまれてきた「ナス」です。
ナスは90%以上が水分! 栄養成分としてカリウムを多く含み、ほてった体を内側からクールダウンしてくれます。東洋医学では「体の余分な熱を取り、気の巡りを整える野菜」とされ、夏の疲れが残る時期に積極的に取り入れたい食材です。さらに、紫色の皮に含まれるポリフェノールの一種であるナスニンは抗酸化作用が高く、紫外線ダメージを受けた肌の回復や、夏バテによる細胞の疲労をやわらげる働きが期待できます。また、ナスは体内の「こもった熱」を外へ逃がすだけでなく、余分な水分を排出してくれるため、むくみやだるさの軽減にも役立ちます。暑さで乱れがちな自律神経を整え、秋に向けて心身のバランスを取り戻すサポートをしてくれる、まさに夏から秋のヒーリングフードです。
多様な調理法で秋まで美味しい!
ナスは油との相性も良く、焼く・蒸す・煮る・揚げるなどさまざまな調理に活用でき、夏の名残を感じる料理にも、秋の深まりを感じる温かい料理にも使えて季節の橋渡しをしてくれる存在です。
「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざは、諸説あることは有名ですが、良い意味での通説=「秋ナスは体を冷やすからお嫁さんに食べさせ過ぎないように」という気遣い説の通り、食べ過ぎて体を冷やさないようにしましょう。お味噌汁や炒め物など、醤油・味噌と一緒に調理して陰陽バランスを整えていただくことがポイントです。夏から秋まで収穫時期の長い野菜ですので、夏野菜メニューではクールダウン効果を活かし、秋からはキノコなど滋養の高い食材と合わせて美味しくいただきましょう。
プレマ・オーガニック・ファームでは、気候変動の影響を受けやすい夏野菜の栽培にも工夫しています。前号でご紹介したオクラ同様、ナスも有機栽培ならではの生命力を育むことで、食べる人の体にやさしく寄り添う野菜に育ちます。今年は集中豪雨でナス圃場も被害を受け、苗ごと倒れてしまいましたが、支柱でつるし直して復活させ、たくましく育っていますので、秋までお届けできそうです! 夏の疲れを癒し、秋の巡りを整えるために、ぜひ日々の食卓にナスを取り入れてみてくださいね。
【今月のヒーリングフードレシピ】
夏~初秋の疲れた胃腸にもやさしく、常備菜としても使える一品です。
ナスとピーマンの味噌炒め
<材料>2〜3人分
・ナス……2本
・ピーマン……2個
※他の夏野菜やキノコでもOK
・ごま油……大さじ1
・味噌……大さじ1.5
・みりん……大さじ1.5
・しょうゆ……小さじ1
<作り方>
①ナスは縦半分に切り、約1cm幅で切る。ピーマンは細切りにする。
②フライパンにごま油を熱し、ナスを中火で炒め、しんなりしてきたらピーマンを加える。
③調味料を加え、全体を混ぜながら1~2分炒め、盛り付ける。
※胡麻や糸唐辛子をトッピングするとより食欲をそそります。
<ポイント>
・味噌のコクが加わることで、お肉ナシかつ少量でも満足感があり、秋に向けて気力を補う一品になります。
・冷めても美味しく、お弁当にも使えるため、働くお母さんの味方になる常備菜!
