
岸江 治次 マクロビオティックアドバイザー お客様コンサルティングセクション マクロビ業界に30年以上の達人

矢田 香織
プレマスタッフ
マクロビオティック勉強中。一児の母
矢田:最近ジムに通っていて、3ヶ月くらいがんばっていたら少し筋肉がついてきたんです。
岸江:へえ、素晴らしい! しっかり成果が出てきましたね。
矢田:私はムキムキになりたいわけではないんですが、本格的に筋肉をつけたい人って「プロテインは必須、食事は鶏ささみや卵、ブロッコリーを中心に」とよく言うじゃないですか。実際のところ、筋肉をつけるにはやっぱり動物性のたんぱく質をしっかり摂らないとダメなんですか?
岸江:まず大前提として、人間の体の6〜7割は水分ですが、それ以外の約2割を占めているのがたんぱく質です。体の維持には欠かせません。
矢田:肌や髪、筋肉、内臓も、みんなたんぱく質でできていますもんね。
岸江:うん。だから不足すると全身に影響が出ます。そして大事なのは、たんぱく質というのはアミノ酸の集合体だということです。口から摂ったたんぱく質は、体内で分解されてアミノ酸やペプチドといった微細な分子になります。この段階になると、もはや動物性も植物性もありません。そこから改めて人間の肌や髪、筋肉へと再合成されていくんですよ。
矢田:体に入れば同じなんですね! でも、肉のほうがアミノ酸スコアが高くて効率がいいイメージがあります。
岸江:肉のスコアが高いのは確かですが、大豆はもちろん、ヘンプやサチャインチといった植物もアミノ酸スコアは非常に高いんですよ。
矢田:ジムでもよくアミノ酸スコアの話は聞きますが、肉だけが高いわけじゃないんですね。
岸江:そうなんです。「体を大きくするなら肉」と思われがちですが、たとえばゴリラやゾウを見てください。圧倒的な筋肉とパワーを持っていますが、彼らは動物性たんぱく質を一切摂らない完全な草食動物ですよね。
矢田:言われてみれば! 硬い木の葉や草、果物だけであの体ですもんね。
岸江:そう、植物からでも強い筋肉は作れますし、ヴィーガンのトップスポーツ選手も大勢いますよ。
矢田:それなら、マクロビオティックのような野菜中心の食事でもたんぱく質が足りなくなる心配はないんですね。
岸江:その通りです。たんぱく質を摂るために肉を食べると、どうしても余分な脂肪も一緒に摂ってしまいますが、植物性ならその心配がありません。そのうえ、肉には含まれない食物繊維もしっかり摂れるのが大きなメリットです。
矢田:肉には食物繊維はないですもんね。そこまでムキムキを目指さないなら、あえて普段の食事にプラスしてプロテインを摂る必要はないんでしょうか?
岸江:加齢とともに食べられる量が減ると、筋肉も衰えていきます。筋肉の維持だけでなく、体内で炎症が起きたり傷がついたりしたときに修復するのもたんぱく質ですから、そこそこの年齢になったら普段から意識して摂りたいですね。食事で不足する分や運動後は、プロテインを上手に活用して補うのが賢い方法ですよ。
矢田:よくわかりました! まずは毎日の食事からしっかりたんぱく質を摂ることを基本にして、年齢や運動量、その時々の体調に合わせて、プロテインも自分に合った形で上手に取り入れていきたいと思います。