最近は、空腹健康法、食べないことで健康になる本が目立ちます。こんなことが本になるのかと驚きです。昔から、腹八分目は体調管理の常識でしたが、今は食べ過ぎで困った人が、それだけ多いのでしょうか? それとも、アレを食べたら健康によいという情報を頼りに、なんでも食べ過ぎる傾向になったということでしょうか? いずれにせよ、自律神経を失調している人がどんどん増加しているようです。しかしながら、自律神経の失調は、なにか食べ物に気をつけたぐらい、ちょっとやそっとで、スグによくなるものでもなく、本能に立ち返らなくてはなりません。だからこそ、空腹により本能を取り戻す手法に帰結するのかもしれません。
科学や文明が発達したことで、食べ物も、やたら栄養素の科学的分析とエビデンスにより、機能性やら、薬効が謳われがちです。しかし、そもそも食べ物は、栄養素に矮小化されるより、もっと大きな自然の影響力を受けています。宇宙の秩序、平たくいえば、お日さまとお月さまのエネルギーです。太陽と月のエネルギーを取り込むことで、身体を整えることができます。太陽は植物の光合成に不可欠、人も日に当たれば、ビタミンDが産出されます。
しかし、交感神経が優位になりがちな現代人が気をつけるべきは、むしろ副交感神経(リラックス)のほうです。月の明かりに照らされるとリラックス効果を高めることは、エビデンスをとるまでもありません。昔から習慣として月のリズムで暮らしてきました。月のリズムはリラックスして副交感神経優位に、太陽のエネルギーは交感神経を刺激します。
おもしろいことに身体の臓器を表す漢字には、月がつきもの。胃、腸、肝臓、腎臓、肺、みな「月」の字が入っています。特に「腸」を見れば、人間は日のエネルギーと月のエネルギーが変化したものを吸収することに気づかされます。太陽と月のエネルギーをうまく取り込むことは、自然のリズムに合わせること。夏は暑く、冬は寒く、四季折々の変化を楽しむことです。
お茶から紅茶、コーヒー、そして、ビヨンドコーヒーへ
憩いのひとときをきちんと持つことは、自律神経を整えるうえで、欠かせない重要なことです。ストレス過多な社会と時代においては、あえて副交感神経に意識を向けなければ、どうしても交感神経が優位になりがちです。お茶や紅茶、コーヒーはそのまま飲めば、カフェインが含まれており、人にとっては刺激であり、緊張を促し、交感神経を優位に働かせます。筋肉を鍛えるときも、活動して、休む。この交互の作用が必要です。ヨガやストレッチも動きと休息のリズムが、血流を高め、体調を整えてくれるのです。せっかく、リラックスするために、好きな飲み物で一服しても、それが結局、緊張を高めてしまうと、リラックスすることができず、身体に支障をきたしてしまいます。
これからの新時代には、ストレスマネージメントが重要なキーワードとなります。コーヒーに代わる飲み物として、タンポポコーヒーや玄米コーヒーが現れましたが、いよいよ第三のコーヒーが登場し、飲料の新時代が訪れようとしています。
超ストレス社会、個が分断され軋轢を生みやすい社会では、活動と安息のメリハリが大事な時代です。伝統的な大豆加工から作られたリラックスする新技術。その技で安全においしく大豆の栄養を摂取できるようになりました。今宵、月明かりの下、かつてないおいしさの一服を楽しみませんか?