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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

パンのなにが体に良くないの?

投稿日:

家族みんなパンが大好きで、毎朝パンを食べています。でも、パンはあまり体によくないと聞いて心配しています。なにに気をつければ良いでしょうか?(休日のパン屋巡りが趣味の50代主婦)

A.原材料を確認して体調を見ながらほどほどに

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

最近、パンが好きだという人が増えてきました。京都は人口当たりのパン屋の数が日本で一番多いことで有名ですね。日本でパンが本格的に食べられるようになったのは第二次世界大戦後ですが、パン自体は歴史の長い食べ物です。古代文明で知られるエジプトやメソポタミアあたりが発祥で、6000年から8000年前には食ベられていたようです。日本では戦後、食べ物がほとんどない状態になり、小麦や大豆などアメリカの余剰穀物を食べるようになって、小麦はパンとして学校給食に出されるようになりました。そこから食の西洋化にともなってパン食が普及していきます。小麦に含まれるグルテンはうまみがあっておいしいもの。子どものうちにパンのおいしさを知ってその味に病みつきになってしまい、米を食べなくてもパンを食べておけばいいという食習慣になっていき、今に至ります。しかし、日本はもともと米を食べている国。気候や風土も、温暖で湿度が高く、米が育ちやすいです。日本人の体に合うのはやはり米。小麦は米に比べると体を冷やし、日本人の体にいい影響が出にくい食べ物ということをわかったうえで、パンのどういったところに気をつけるべきかを知っておくようにしましょう。

まずは原材料。パンは小麦から作られますが、日本では小麦は9割輸入です。海外で作られているということは、水も土も海外のもの。エネルギー自体が日本のものとは違うので、当然日本人の体にも合いにくいのです。また、海外から船で長い時間をかけて運ばれるため、貨物室など温度管理されていない暑いところでも腐らないようにポストハーベスト(収穫後の農薬)を使ったり、虫がつかないように燻蒸という処理をします。輸入でもオーガニックならいいですが、一般的な輸入小麦はケミカルなものを帯びた状態で日本に入ってくるのが現状です。

また、パンは酵母菌やイースト菌を使って発酵させて膨らませて作りますが、これらの菌を増やすのに餌となるのは砂糖などの糖類です。つまり、パン自体に甘みがなくても、パンを食べると知らず知らずのうちに糖類も体に摂り入れているということです。ほかにもパンのしっとり感を出すための油脂として、マーガリンが使われることが多いです。マーガリンといえば、最近は体によくないと広く知られているトランス脂肪酸が含まれていて、過度に人体に入ると心臓に負担がかかるため、世界では使用を規制する法律ができているほど。日本はまだそこまで規制されていないので気をつけたほうがよいです。

さらに、砂糖やマーガリンのほかに、パンにはイーストフードや乳化剤、ビタミンCといった添加物も入っています。イーストフードというと聞こえはいいですが、要はイースト菌の餌のこと。イーストフードには、塩化アンモニウムや塩化マグネシウムなど、合成された化学的なものが使われることが多く、要注意の添加物です。乳化剤にせよビタミンCにせよ、製造のコストダウンのために使われているものなので、当然、栄養として必要なものではありません。

パンを食べるときは原材料をしっかりと確認し、自分の体の調子を見ながら、食べすぎないようにほどほどに付き合っていくのがよいでしょう。

- 基本のき - 2022年11月発刊 vol.182

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