3月にアメリカ・カリフォルニア州サンタローザにある『トゥルーノースヘルスセンター』を訪れ、ウォーターオンリーファスティングを体験してきました。ロサンゼルスから飛行機で約1時間の静かな町で、スヌーピーのふるさとでもあります。
この施設ではウォーターオンリーファスティングのほか、ジュースファスティング、そして、SOSフリー(Salt:塩、Oil:油、Sugar:砂糖抜き)の食事法を安全かつ効果的に指導し、健康維持や健康問題の改善の手助けをおこない素晴らしい成果を上げています。
今回の目的は、自身の重金属と化学物質の排出と、正しく効果的なメディカルファスティングを体験・勉強すること。健康状態を管理・指導する医師のほか、カイロプラクター、栄養士、ヴィーガン料理家、ヨガの先生など多岐に渡る専門家、この施設で学びたい研修医が常駐しています。そのスタッフの人数は患者に匹敵するほど。この施設で研修を希望するメディカルスタッフが後を絶たない証拠でもあります。
6日間の特別プログラム
ウォーターオンリーファスティングの期間は通常5日から6週間。その半分の日数を副食期間とします。今回のスケジュールの限界は6日間。3日間は水のみで過ごし、残りを副食にあてる特別プログラムです。長期滞在でもストレスを感じない快適な施設で水だけ生活をスタート。体重、血圧、脈拍チェックのほか、血液や尿の検査、必要であれば心電図検査などもおこないます。
2日目の朝の検査では、すでにケトン尿がみられました。これは体内の糖質を消費しつくし、脂肪の分解を始めていることを意味します。重金属などは脂肪に沈着するので、ケトーシス状態で脂肪の代謝を始めたということは重金属の排出が始まっているということになります。脂肪の代謝はもちろん体重減少にも繋がります。このころから解毒の影響で頭痛や倦怠感があり、いつものように活動することはできませんが、多くの場合3、4日目ころから楽になり、空腹感もそれほど感じなくなるといわれています。
炭水化物の摂取を制限し、筋肉にグリコーゲンを蓄えない状態で運動をすると筋肉が壊れてしまいます。そのため筋肉を温存し脂肪を減らしたい場合は、運動を制限する必要があります。過剰な塩分が排出され、浮腫の改善も見られます。メディカルのモニターをしつつ徹底的に水のみで過ごすことが重要です。
純粋な水を使う事が重要
ウォーターオンリーファスティングにおいて使う水は、純粋な水、つまり蒸留水です。ミネラルウォーターや水道水などは有機物、無機物などを含んでいるため、実は、デトックスには向きません。ジュースを飲むなど炭水化物を少しでも摂ると著しく効果がスローダウンします。
ゆえに「毒素を排出して体質改善をする」とうたう酵素ジュースファスティングでは、ウォーターオンリーファスティングほど劇的な効果を生み出すのは難しいのです。
しかし、病気が進行し、ウォーターオンリーファスティングに耐えられない人や、クリーンな体の人がよりクリーンな体にしたいときなどにはジュースファスティングが適するそうです。この場合、ジュースの量と種類、そして飲むタイミングが重要なことを学びました。
この施設に滞在している人たちは生活習慣と健康について、頭と体で学び、劇的に健康と明るさを取り戻した方ばかりです。みなさん自分の体験を人に話したくてたまらない様子が溢れていました。
その素晴らしい症例の報告については、次回にさせていただきます