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ヒーリングフードLIFE

食を通じて自己実現をサポート

株式会社プレマ代表取締役/一般社団法人日本ヒーリングフード協会代表理事/米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルスコーチ

飯野 晃子 (いいの あきこ)

群馬県前橋市にあるプレマ・オーガニック・ファームにて有機栽培した野菜を全国に出荷。オーガニックや健康食の実践と推進をするコミュニティ運営や人材育成もおこなう。2児の母。
プレマ・オーガニック・グループ https://www.premafoods.com/
一社)日本ヒーリングフード協会 https://healingfoods.jp/
飯野晃子インスタグラム @ organic_aco

日本人に最適なヒーリング野菜

投稿日:

前号では、ヒーリングフードの「基本食」についてお伝えしました。和食や洋食、中華などさまざまな食事を楽しむ現代では、「基本食」という概念すら意識しない人も増えているかもしれません。米と味噌汁を基本とし、季節の野菜をおかずとしていただく食スタイルは、「一汁三菜」として親しまれ、日本人の日常食の基本形とされてきました。今号では、日本人に最適なヒーリング野菜がテーマです。

旬野菜をいただき環境と調和する

もし「日本人として誇りに思うことは?」と聞かれたら、日本の伝統文化や茶道、武士道など「道」の根源となる尊い精神性だけでなく、「豊かな自然環境に恵まれ、農作物を美味しくいただけること」と私は答えてきました。四季の移ろいに合わせて、その時期に旬を迎える農産物をいただくことを楽しみとする日本の食文化は、健康的観点からみても大変優れていますし、精神的にも豊かであるといえるでしょう。 その時期にその土地で自然に育つものをいただくことが、時と場所、環境のエネルギーと調和して心身を健康に保つために最も効果的な食養生であることは、今でも変わりません。そのうえで、毎日いただくことを推奨できる食材もいくつかあります。米や大豆は、秋が収穫時期ですが、貯蔵して年間通していただくことができる基本食材ですよね。では、野菜はどうかというと、野菜をその旬の時期にいただくことが、陰陽調和のエネルギー論的観点からも、栄養価を最大限取り入れるという栄養学的観点からも、最も望ましいわけです。

日常的に取り入れたい日本在来の青菜

季節ごとの旬野菜がある一方で、年中収穫できる「基本野菜」もあります。それは私の一押しヒーリングフード、日本在来の青菜、小松菜です。小松菜はよくほうれん草と比較されやすい青菜ですが、まったく違う青菜です。どちらも緑黄色野菜ではありますが、小松菜はアブラナ科の野菜であるのに対し、ほうれん草はアカザ科です。アブラナ科の緑黄色野菜は、辛味成分「イソチオシアネート」が発がん性物質の活性化を抑制するといった研究も進んでいる、注目の健康野菜です。 また、ほうれん草が西アジアと中央アジアからシルクロードを経て伝わった外来野菜であるのに対し、小松菜は日本で古くから自生し、日本人が食べ続けてきた在来野菜です。この点でも、日本人の体質に合っているといえます。 さらに、陰陽五行説の食材分類でみると、ほうれん草はやや「陰性」です。一般的に陰性の野菜は体を冷やす性質があるため、食べすぎには注意が必要です。しかし、小松菜は「中庸」に分類されます。中庸とは、陰と陽のエネルギーがバランスよく調和した状態のことです。小松菜は、体を温めすぎず冷やしすぎず、和洋中さまざまな料理に使いやすく、一年中安心して食べることができる食材です。 このように、「旬野菜」と「小松菜」が日本人に最適なヒーリング野菜になります! 私が経営するプレマ・オーガニック・ファームでは、ヒーリングフードの観点から、毎日心からオススメできる小松菜を、一年を通して有機栽培し続けてきました。ところが、昨今の夏はあまりにも過酷で、小松菜も少し苦しそうです。そこで、今年は季節に合わせたさまざまな野菜の栽培にも挑戦しています。猛暑のなか汗だくになりながら、夏野菜の収穫と秋冬野菜の準備に大忙しです。生産現場から、消費者の方々に有機野菜をお届けし、メッセージを伝えられることは、本当にありがたいことです。Farm to Tableをモットーに、農場から食卓までをハートでつなぐことが私の使命です。これからも有機農園レポートも交えながら、ヒーリングフードの話題をお届けしてまいりますね。

- ヒーリングフードLIFE - 2025年8月発刊 vol.215

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