~こくとうみつであったり、畑であったり…これらは私にとってすべてツールです~
前号に引き続き、2014年9月9日(火)東京の有楽町で開催された沖縄離島コンテンツフェア2014に出展し、「宮古島産美味し〜い こくとうみつ」のご紹介、特設ステージにて「新潮流を巻き起こせ サトウキビ産業変革の可能性」というタイトルで行ったミニ講演の内容を、ご報告いたします。
新潮流を巻き起こせサトウキビ産業変革の可能性
この事業の一番の目的
●オルタナティブファーム宮古の会社理念と現実
オルタナティブファーム宮古は農業生産法人です。弊社は、安全安心、無農薬無化学肥料をモットーにしています。今、サトウキビ以外にもバナナ、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなどを作っています。美味しいもの、人の健康に寄与するものを作りたい。それが循環型の農業、自然環境を取り戻す動きに繋がっていくことを目指しています。 ただ、有機市場のシェア0・4%という数字が現実を物語っています。有機の市場はそれだけしかないのです。ということは、ビジネスとして成立しづらいということ。ここに大きな問題がありました。しかし、去年黒糖を作ったとき、「お客様の声」というハガキでこんな感想をいただきました。ホンモノの差というのはこうやって出るんだと、「やってきたことが間違いでなかったな」と確信することができました。
ちなみにこの黒糖は、サトウキビの品種が違う、もしくは作る職人さんが違う、そういった形で3種類を作りました。価格は、一般市場で200円程度のものを980円で売り、中国の市場に持って行って2500円で売りましたが、全部売れました。この時点ではうまくビジネスモデルを作りこめていなかったので、980円では実は赤字でした。しかし、価値が認められることはわかりました。
●その先に目指すもの
今、ひとつのモデルとして、こういう事業をしようと思っています。食育です。サトウキビであったり、こくとうみつであったり、畑であったり。これは私にとってすべてツールです。こういったツールを使って人を呼びたい。知ること、学ぶこと、楽しむこと、そういうことをひっくるめての体験型事業を作っていきたい。たとえば、サトウキビは生き物であるということを実感してもらいたい。そういうふうに思っています。このプランはすでにある程度具体的に動き始めようとしていて、インフラはすべてあるので、あとは繋げていくだけです。 これをすることで何を見出していくかということですが……。宮古島は水の供給を地下水に依存しています。この島では、化学肥料によって地下水の硝酸態窒素の濃度が高くなり、国の基準濃度を上回ったことがあります。「宮古の水を守ろうよ」という動きはかねがねありますが、実際には仕方なく化学肥料を使いながらサトウキビ農業に依存してしまっているというのが今の現状だと思っています。 でもこれを変革のチャンス、可能性と捉えたら……。現在、黒糖やこくとうみつの価値をわかってもらえるところまではきています。通常サトウキビは1トンあたりの2万2000円で買い取るのが通常ですが、わたしは、5万円で買い取っても成立するようなビジネスモデルを作っています。それで宮古島の島を変えていきたい。有機の市場を変えていきたい。そんなことを野望、夢として持っています。
メディアに弊社のこくとうみつが登場
~テレビ東京 夕方のニュースで~
フェア開催日当日、会場にテレビ東京の取材が入り、その様子がニュースに取り上げられました(「Mプラス」午後3時35分~午後4時)。このニュースの冒頭に弊社の「宮古島産 美味し~い こくとうみつ」が紹介されました!
松本克也 プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役) 2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。 オルタナティブファーム宮古のfaceBookページはこちら>> |
プレマ株式会社の『宮古島プロジェクト』 宮古島の自然農法を推進し、島の健全な地下水と珊瑚礁を守り、お客様に安心と安全を届けます。 |