夜中にテレビをつけたら、韓国の華厳仏教について作家の五木寛之さんが 訪ねてゆく番組をしていました。その中で、一針一針心を込めそして、違う布をパッチワークのようにしてひとつの僧衣を縫い上げていくことが紹介をされていました。
違う布を一針一針つなぎ合わせた布は、決してバラバラとしたものではない、調和をもった僧衣となっていました。パッチワークでもそうですが、違う柄・色の布をつないでいるのに、そこから調和が自然に生み出されることに、驚きます。
それを観たときに、“この布の一枚一枚って、私かも”って思ったんです。日々過ごしていて、私の中は、いろんな想い・葛藤でいっぱいになるときがあります。それは一見不条理で相反するようなこともあり、グルグルと渦巻き、「あ?もぅ嫌!!!」と、その想いや葛藤、感情を見ないことに、ないことにしてしまうことも多くあります。
でも、その私の中にある一つ一つの一見違った想いも、それ自身をよく感じてゆくことによってつなぎ合わせることができるのじゃないかな。そして、自然でとても調和のとれた一人の私として存在できるんじゃないかな。と、思いました。そしてこのことは、私個人だけではなく、今私の隣にいる人ともどこかで、一針一針つなぎ合わせて調和を創りだすことができるような気がするのです。