頭痛や火照りなどの症状が続いてツライと感じている方も少なくない更年期。閉経を迎える前後の各5年が「更年期」と呼ばれ、そのような症状を自覚した場合、病院にかかれば「更年期障害」という病名がつけられます。
わたし自身もちょうどその時期に差し掛かった年齢ですから、他人事ではありません。そこで今、わたし自身が捉えている「更年期」のイメージを、読んでくださっているみなさんにシェアしたいと思います。もしかしたらそれは一般的なイメージとはちょっと違った更年期かもしれません。
安定へ向けて必要なゆらぎ
更年期以前の、まだ排卵・月経がおこっている妊娠適齢期の女性の身体は、女性ホルモンのゆらぎによって体調や心の変化がおこります。ひと月のうちに絶好調なときもあれば、絶不調のときもあり、気分もコロコロと変わってしまう。「不安定」であることこそが、そのころの女性の正常な状態です。だから「いつも通りできない自分」「求められる自分」に答えられないとき、ついそんな自分を責めてしまいがちなのですが、そもそも不安定な自分が正常なのだと理解すれば、ただそれだけでどれだけの女性たちが安心することでしょうか。
女性ホルモンのバランスが「安定」へ向かうとき、一旦大きくゆらいで調整に入ります。その一時期の過程が更年期です。
光輝く大人の女性への目覚め
なにごともそうですが、その先の未来に必ず落ち着くときがくることを知っているのとそうでないのとでは、心構えが全然違うと思いませんか? この先もずっとその辛い症状が続くわけではありません。それに「輝く女性」といわれるキラキラした感じの若い女性は、実は大抵、見せかけだけで無理しているんですよ(笑)なぜなら、常にあんなにずっと調子が良いわけがないんですもの! 一方わたしたち更年期組は、これからそんな見栄を張る必要はなくなり、真に一定の光を放つ女性でいられるのです。周りからの評価や自分への諦めも要らない! ただ普通に自分らしくしているだけで、周りに光を与えられる存在へと移行しているのです。
「自分らしく」「光を放つ」なんて抽象的なこといわれても、実感がわかない。そんな方もいらっしゃるかもしれません。それでは、わたしからひとつだけ提案したいことがあります。それは、セルフプレジャーです。まずは自分の身体に触れて愛してみてください。もちろん、20代、30代と比べて内側から湧いてくるような性欲は減ってきていますよね。でもそれでもいいから、マッサージなどで自分に触れることからはじめて、その感情を「お迎え」するのです。「いまさら面倒」ですか? そんなもったいないことをいわないで。あなたの光はそこからどんどん輝いていくのだから。デリケートゾーンは「氣」の入り口。そこの存在を無視したり、汚らわしいと否定していたら、本来輝き放つものも曇ってしまう。
パートナーがいるのなら、更年期こそ愛の循環を一層楽しんで。子育てもひと段落、二人の時間も作れる時期です。人間の性愛は本来、「子作り」や「性欲解消」のような単純な本能的行為ではありませんよね。若いころのような体力勝負のチープなインスタントセックスとは異なる、もっと奥深い魂に響くような快感を開発し合える大人へ。更年期こそ華の「光年期」。愛のエネルギー交換に目覚める進化のときなのです。
3月に京都で『町家の日』イベントに参加させていただくことになりました。フェムケアお話会やフェムケアグッズの楽しい展示を開催予定です。ぜひ直接お会いしましょう! 満面の笑顔でお待ちしております。