【Vol.78】男性、子どもまでが低体温化 冷えの大きな原因「ストレス」

ストレスにすると、人間は内から冷える
「（前回の）松川先生の目から鱗の考え方、もっと聞きたいなあ」
「ええで、まず知識として話すけど、人間は体温が36・5度位で代謝が活発にできるようにセットされて生まれてくるんやて。ところが、今や35度台の人がざらにいる時代。病気になって当たり前なんや」
「へえ～、そうなんや。でも、血圧は気にしても、体温を気にしてる人は少ないのんとちゃうか」
「そこが落とし穴やな。ガン細胞も35度で増えるし、心臓・小腸みたいな温かい臓器はガンになれへんねんて。これだけでも『冷え』は病気の根本原因ってわかるやんか」
「ほんまやなあ、心臓ガン・小腸ガンなんて聞いたことがないわ」
「で、低体温化つまり『冷え』の大きな原因が、血管を収縮させ、代謝を悪くさせる『ストレス』なんや」
「う～ん、便利にはなってきてるけど、今の人間、子どもも含めてストレスの海で生きてるようなもんやもんなあ」

無理して、イヤイヤしてもストレスにするだけ
「ここで松川先生の考え方や。どんなに体にいい食べ物でも、イヤイヤ食べたら、ストレス。どんなに体にいいことでも、イヤイヤしたらストレス。かえって体に悪い。やらない方がいい」
「ハア～ン、なるほど、気がついてへんかったわあ。オレなんて、毎日頑張ってジョギングしてるけど、何も変われへん」
「そうやろ、ここがポイントや。楽しんでやってないから、ストレスにするだけ。楽しんでやってこそ、アルファ波がバンバン出て、体の免疫力が上がって、体質が改善するんや。悪いけど、無駄な努力やな」
「そういうたら、歯、くいしばって走ってるもんなあ」
「松川先生は、あのきんさんぎんさんを長期看はったことがあって、長寿の秘訣をこう言うてはる。お二人とも、食べ物に好き嫌いはありますけど、楽しそうにゆっくり食べられます。毎日ニコニコしながら、手押し車でゆっくり散歩されます。何よりも、よく笑われます。アルファ脳波は高い数値でした、って」
「ヘエ～、なんかここに『元気で長生き』の秘訣があるんちゃうか」
「うん、その通りやと思う。ちょっと、まとめてみよか」

キーワードは、楽しみながら続ける
「きんさんぎんさんにかかわらず、元気な高齢者の方の共通点は、自分のことは自分で楽しくやる、楽しくよく噛んで食べる、楽しくよく体を動かす、考えても仕方のないことは考えずクヨクヨしない、何よりも刺激を大切にしてよく笑う、ってことなんや」
「ホホ～、つまり『自立』してるということと、楽しんで生きる、今を楽しむってことか」
「そうや、それや、わかったやんか。薬や病院と違って、お金もかかれへんから、経済的やし。松川先生も、こんなこと言うてて、患者さん減ったらどうしようって冗談で言うてはったけど、要するに心と体を温めることが何よりも治療につながるということや」
「精神的原因で事件が起きてるから、行政もようやく心療ケアの資格制度を作ろうとしてるなあ」
「うん、それだけストレスにする人が増えてるんや。次はこのストレスについて、もう少し目から鱗の話をするわ」