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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

【Vol.78】妊娠中の病気は 子育ての予行演習

投稿日:

 今回のテーマは、「妊婦の病気」です。この原稿を書いている時期、そろそろインフルエンザが流行りはじめています。
 妊娠していると、流行り病の頃には、予防摂取をすすめられる機会も多くなります。妊婦向け雑誌で、「お母さんが予防接種を打つことで、おなかの赤ちゃんにも免疫物質を届けてあげることができる。生まれてからの赤ちゃんにも役立ちます」といった記事を見かけたこともあります。
 お産の前のわたしは、実は、インフルエンザで一冬に複数回倒れていました。予防接種を打ってもかかるので、注射は打たなくなったのですが、市販の風邪薬では治らないから、とにかくすぐに病院に行き、抗生物質をもらっていました。そんなわたしでも、妊娠期間中は、マタニティ鍼などの手当てがほんとうに功を奏していたようで、病的な症状で困った記憶がありません。だから、妊娠中の方が何かを予防するなら、予防接種よりは、妊婦向けの手当てだろう! と思うのですが、いま何かにかかって困ってらっしゃる方に、予防の話をしてもしょうがないですよね。病気のときに薬をどうするか、というのも大きなテーマになると思います。

 妊娠中は元気だったわたしも、産後は自分のケアができず、何度か病に倒れています。でも母乳を通して子どもに薬が移行するのを避けたくて、自然治癒を心がけ、早く治りたい一心で、自然な手当てを試行錯誤しました。最初は何も知らなくても、自分のからだで経験を積めば、自分のインフルエンザくらいは、薬を飲むよりも早く治せるようになります。子どもに対する手当てにも、その経験が生きています。そのうえ今では、そう簡単にインフルエンザが移らない人になりました! いま病気になるとしたら、白砂糖のきついものを食べたあとですかね……というのは余談ですが。
 なので、そんなに重症でない方は、よい機会ですから、症状を軽減する方法を複数試してみたら、産後の育児に生かせると思います。自然治癒はデトックスですから、母の血液がきれいになって、それこそおなかの子にプラスになりそうですしね。

 「生まれてくる子に臍帯を通して免疫をあげる」のが母の予防接種の理由に含まれるのだとすると、ここでは、別の角度の情報も、お伝えしたいと思います。
 救急病院で技術職に就いている女性から聞いた話です。職業的に、冬場はインフルエンザの予防接種が義務なのだそうですが、妊娠したとたんに、医師の指示で、予防接種が免除になったそうです。そういう話を聞く一方で、保健所などでは、妊婦のインフルエンザ予防接種の必要性が常にうたわれています。情報は、つねに錯綜しています。
 助産師さんからは、生後半年まで赤ちゃんは守られている、という話をよく聞きます。実際母乳には、母の免疫機構が自分のいる環境に合わせてつくりだした、お子さんにとってカスタムメイドの免疫物質が含まれています。注射に含まれる、型通りの免疫物質よりも、子どものいるまさにその環境にふさわしい免疫物質のほうが、効率がいいように思えませんか?
 妊婦に必要なのは、日常的な手当て(養生)です。それでも病気になってしまったら、出産前に必要なデトックス、子どものための予行演習、と思える範囲かどうか、自分のこころとからだに聞いてみてください。妊娠中で、養生が足りず、体力が落ちてらっしゃる方は、いたずらに消耗するよりは、処方箋に頼るほうがいいこともあるだろうと思いますから。そして、質のいいおっぱいが出るように、妊娠中から準備してください。からだの内と外から温めて、専門家の指示のもと、赤ちゃんが吸い付きやすい乳首をつくってください。ワイヤー入りのブラもやめたほうがいいですよ。
 妊娠中のあなたの病気は、子どもの病気の、予行演習です。子どもだって病気になります。自分の薬や予防接種にどこか迷いを感じる方は、産後すぐにやってくる、子どもの予防接種や投薬について考えるよい機会だと思って、前回も最後におすすめした、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』を、めくってみてください。

ご質問などは info@prema.co.jp までメールにてお問い合わせください。

『子どもを守る自然な手当てだれでもできるおうちケアの技』
出版:農山漁村文化協会
編集:山口温子、望月索

望月 索(もちづき・さく)

5歳と2歳の2女の母。不摂生も極まった37歳で妊娠。高年出産のうえ当然のようにトラブル妊婦だったが、産婦人科の方針とソリが合わず、近所の美容院で助産院なる存在をたまたま知ったことで、自然分娩へと舵を切る。
トラブル妊婦が自然分娩できるからだを作る過程でライフスタイルは真逆に変化。気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。
編集、ライター、プレマの東京スタッフの1人。

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2014年3月発刊 Vol.78

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