今号のテーマ「愛」に関する感情解放と瞑想誘導をご紹介します。書籍に載っていない方法なので、セドナメソッドをすでにご存知の方にも新たな体験や気づきのきっかけになるかと思います。対になっている感情を交互に認めるだけで自然に解放が起こるこの手順は、全体的解放(ホリスティック・リリーシング)と呼ばれています。
各手順を数分間ずつかけておこなうことをお勧めします。プレマルシェアカデミーでの7月開催の講座「瞑想編」でもおこなう予定です。
愛を引き出す
まず自分のハート(胸の中心)に注目します。愛はハートに限定されておらず、あらゆるところに存在していますが、ハートへの注目は愛の力を引き出す助けになります。
次に、そのままを愛することができない、難しいと感じる対象(自分、人、物、状況、行動など)を思い浮かべます。嫌い、好きではない、などの気持ちを認めます。否定的な感情があることを許します(時間は約十秒)。
それから、愛または受容、許容、優しさなどの気持ちがハートの中心から湧き出してくるのを迎え入れます。できる範囲でかまいません。最初はほんの少しだけ、今だけのつもりでいいのです。
嫌悪と愛を交互に感じることを、愛の感覚が増えるまで繰り返します。できるならば、嫌悪を認めた後に手放すというステップを加えると、解放が加速します(これは必須ではありません)。嫌悪を認めて手放し愛を迎え入れる、が1セットということです。
癒しと願望実現
嫌悪感を持ち続けているとき、ネガティブなパワーを対象に注いでいます。愛に注目すると、ネガティブなものが溶け、ポジティブなものが増幅されます。自分と周りを癒し変容させるのに次のイメージが役立ちます。
ハートにある愛の光に注目します。それが輝きハートを満たすのを許します。そして全身の数十兆の細胞の核にある愛を迎え入れます。その愛に全身を浸します。さらに意識を広げ、その愛が身体の周りの環境も満たしているのをしばらく感じてみましょう。
ポジティブを増幅する力は、目標達成や願望実現を促進することにも活用できます。達成したい目標や願望を思い浮かべます。それを欲する気持ちを認めます。その気持ちをいったん手放します。次に、すでに実現したつもりで、その目標を愛し受け入れます。すでにそれは実現しているという感覚が増えてくるまで何度かおこないます。
無価値感の解放
自分は価値がない、ふさわしくないなどの気持ちがあれば、それを認め許します。次に、価値があると少しでも思える点に注目し、価値がある感覚を迎え入れます。無価値感が減少するまでリピートします。
さらに心を自由にするには、次のセットをお試しください。まず残っている無価値感を認めます。次に、自分は価値という概念を超越した存在であるという感覚を迎え入れます。これを反復します。
価値判断を超えた視点を得たとき、自他ともにありのままを愛することができるのです。
無価値感から抜け出すのに次の問いも使えます―「それは実際に本当?」この問いに頭で答えるのではなく、この瞬間にハートで確認すると、無価値というのは真実ではないことに気づくでしょう。