「美味しく・楽しく・学べる」体験型観光としてサトウキビ畑をご案内するなかで、「へぇーほぉー」とお客様から驚きや感心の声が上がり、納得していただくことが多いお話をご紹介。今月はサトウキビの搾りカスの話です。
さまざまなバガスの活用法
サトウキビ原料の加工品に共通する第一工程が、茎の圧搾・搾汁です。その際、重量の1/3~1/2程度の搾りカスが発生します。この搾りカスは「バガス」と呼ばれ、そのほとんどが繊維分で、さまざまに活用されます。
宮古島では、製糖工場でサトウキビの搾汁液をたき詰める際の熱源や、電気設備を稼働するためのボイラー燃料としてバガスが活用されます。石油燃料に頼らない自己完結型の無駄のないシステムです。オルタナティブファーム宮古では、水はけを改善してふかふかの土壌を作ってくれる土壌改良材として、畑に返します。また、牛糞などと混ぜた有機質の発酵堆肥として、以前から農業資材に活用されています。そのほか、パルプ用繊維として紙やボードの原料にもなります。衣料繊維にも活用されていて、「綿50% サトウキビ50%」のジーンズも存在します。サトウキビに含まれるアミノ酸の効果によって、肌の保護、抗菌、防臭、帯電防止の性質をもつ生地になるそうです。他に、食用の食物繊維としても製品開発されています。
宮古島にてお待ちしています!
「サトウキビって無駄なく、万能!」と言たくなります(笑)。ぜひ、やかましいキビおじさん松本を訪ねにいらしてください。ちなみに先日、TBSテレビ「王様のブランチ」にて弊社の取り組みをご紹介いただきました!本稿の写真はそのときのものです。