コロナ禍でオンライン会議やオンライン飲み会など、新しい生活様式が普及してきました。オルタナティブファーム宮古でも、2020年に『サトウキビの魅力丸かじり』オンライン体験のサービス提供を開始し、これまでに約2000名の参加者にご案内をしました。
宮古島とオンラインで繋いだ90分のプログラムのなかで、事前にお送りする体験キット一式(サトウキビの苗や茎、サトウキビジュースを炊き詰めた黒糖蜜など)を使って、サトウキビの栽培から収穫、黒糖作りまでの工程をご自宅で体験できます。宮古島の紀行や文化を紹介し、写真や動画を多用して宮古島の畑を体感できるようにしたり、クイズの出題など参加型のやり取りが楽しめるように工夫しています。さらに園児や高校生、団体向けや親子で参加されるご家族向けなど、さまざまなご利用があるなか、科学や歴史、生物、地理、経済など、いろいろな切り口で話題提供できるようにしています。
実際にオンライン体験サービスを開始してみて気づいたことは、距離や参加人数の制約を受けないことです。「そうだ今週末、宮古島に行こう!」とはなかなかいきませんが、オンラインだと宮古島に来るための予算や時間が不要です。ある会社の福利厚生イベントで、社員とそのご家族165組・約500名の参加者に対してご案内したことがありますが、オンラインだからこそできたことです。今月はボリビアのオキナワ第一日ボ学校の生徒にオンライン授業をします。今となってみれば、「なぜ今まで活用してこなかったのだろう?」という気持ちになります。
さまざまなリモート〇〇がありますが、すんなり受け入れられるもの、抵抗を感じるものがあります。私はオンラインセミナーを大いに活用していますが、オンライン飲み会は参加したことがありません。また、「やはり現地に足を運んで、直接人に会うことこそが必要」ということもありますが、簡単で便利に生活を豊かにする一つの手段としてオンライン体験の活用をお勧めします。
そうはいうものの、宮古島ではこれまで電話で済ませていたことも、直接会って話をすることが増えています(笑)
事前にお送りする体験キットとガイドのキビおじさん松本