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ヒーリングフードLIFE

食を通じて自己実現をサポート

株式会社プレマ代表取締役/一般社団法人日本ヒーリングフード協会代表理事/米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルスコーチ

飯野 晃子 (いいの あきこ)

群馬県前橋市にあるプレマ・オーガニック・ファームにて有機栽培した野菜を全国に出荷。オーガニックや健康食の実践と推進をするコミュニティ運営や人材育成もおこなう。2児の母。
プレマ・オーガニック・グループ https://www.premafoods.com/
一社)日本ヒーリングフード協会 https://healingfoods.jp/
飯野晃子インスタグラム @ organic_aco

インドの有機農家から教わったこと②

投稿日:

あなたは感謝の涙を流しながら食事をした経験はあるでしょうか? 今回は、「ヒーリングフード」の大きな基礎になっている私のインドでのエピソードから、食事をいただくことの意味や感謝パワーについて綴ってみようと思います。

生命を自分のエネルギーに変える
「食」という尊い行為

私がインドで最も尊敬する有機農家のレディさんの家でのことです。彼は14人兄弟の末っ子で、貧しい家に生まれましたが、小さなころから皿洗いや運送の仕事でお金を貯めて入った学校で、化学肥料と化学合成農薬を使う慣行農法を学びました。卒業後、土地を買い、就農してすぐに成功しましたが、肥料や農薬を買うお金がかさみ、有機的な方法で一から農業をやり直すことを決意。再び運送ドライバーとして働いて、新たに農地を購入して有機栽培を始め、今では有機農業の普及活動の篤農家として有名になりました。私がお会いしたときはすでに有機農業に取り組んで22年目の大ベテラン。自分の経験から、農業資材は購入せずに自分の畑で調達できるものを活用していました。家畜として飼っている鶏の糞や作業で出てくる残渣を肥料にし、栽培している唐辛子やハーブを活用した手作り農薬で虫や病気をコントロールしています。

農場を回った後、彼に農場での取組みをヒアリングしている間、奥様が枝を外から持ってきて、火を起こし、料理を作り始めました。インドの農村では、コンロはなく、料理は火起こしから始まります。料理の様子を遠目で見ながら、有機農業について熱く語り合っていると「さあ、ご飯ができたよ」とカレーを出してくれました。
調合されたばかりのスパイスたっぷり、香り高く、文字通り手作りのできたてカレーです。奥様があんなに手をかけて作ってくださって、本当にありがたい。手を合わせ「いただきます!」と食べ始めました。チキンカレーでした。ん? もしかして……。「このチキンは?」と聞くと、「さっき庭にいた子だよ。今夜はお客様を迎えた特別な日の特別なカレーだ」とレディさん。

そういえば、話をしている間、彼が一時席を外したときがありました。そのとき、彼は私に出すカレーのために大切な鶏を絞めていたのです。私は胸が熱くなり、涙がとまりませんでした。先程まで元気に歩き回っていた鶏の肉は、歯ごたえがあり、生命エネルギーの塊そのもの。「食をいただくというのは、命をいただくこと」。身をもって体感しました。あのときの食感、味、今でもすべて鮮明に覚えています。

感謝モードでバリアができた?
摩訶不思議な体験

もう一つ、さらに奥地の農村での出来事。大変暑い日で、私は移動の間に水がなくなり、極限まで喉が渇いていました。やっとたどり着いた約束の場所には子どもからお年寄りまで村人たちが集まり、私を囲んで挨拶をすると、にこにこしながらペットボトルの水を差し出してくれました。そのペットボトルは明らかに何回も使いまわしたと思われる茶色く曇ったプラスチックで、中の水には浮遊物が動いているようでした。お腹を壊すかもしれないな、と一瞬だけ飲むのを躊躇しました。でも、カラカラに喉が渇いていましたし、私を歓迎するために水を用意してくれたことが心からありがたくて、この水は心身を癒してくれる水だと信じて感謝していただこうと決め、「ダンニャワード(ありがとう)」と飲みました。結果、私はお腹を壊すことなく、元気に調査を続けることができました。これはダメだと思いながら飲んだなら、きっとお腹を壊していたでしょう。不衛生なものは絶対に避けるべきで、決して推奨しませんが、感謝パワーがもたらす影響を、心身で直に感じた私の貴重な体験です。

- ヒーリングフードLIFE - 2025年11月発刊 vol.218

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