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でこぼこ道を歩むなかで

でこぼこ道を歩むなかで発達凸凹を持つ シンガーソングライターによる日々の気づき

応援ソングライター

yu-ka (ゆーか)

兵庫県生まれ。関西学院大学国際学部卒。日々の生活で感じた喜びや悲しみの感情たち、大切な人へのメッセージを曲にしてきた。2017 年シンガーソングライターとして活動開始。発達障害当事者で、発達凸凹の方を応援する『はったつソング』を作って歌ったり、一人ひとりに想いをヒアリングしてその方の背中をそっと押すようなオリジナルの応援歌『応援ソング』を作って届けたりしている。

気軽に歌を詠む日常を

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旅で出会う感情を忘れずに

シンガーソングライターを始めたころから旅をするたびにその思い出を表現した『旅ソング』を作っています。絶景を見たり、名物料理を口にしたり、その場ならではの新しい体験をしたり、たまたま出会った方との会話でふと気づきを得たり。旅をするとさまざまな感情が生まれるのではないでしょうか。そこで旅の感動を逃さぬように、心のアルバムを作ろうと思い立ちました。私は認知機能に偏りがあり、目で見たものを長く記憶にとどめることが苦手な分、耳を通じた記憶が得意です。それを活かし、短い曲で、旅を表現する試みがかれこれ一年半続いています。

『旅ソング』を作る際は、「ライブ感」を大事にして、旅先で即興、あるいは帰宅後、記憶の新しいうちに作詞作曲しています。旅を通じた気づき、あのとき抱いた感動……月日が経っても、曲を聴くと不思議と臨場感を持って、思い起こすことができます。旅先での感情が曲とひもづき、ありありと再現される感覚があるのです。この連休に親友と行った、石垣島・竹富島での思い出も、曲に残してみました。「愛と感謝に生きれば波のように幸せ広がる――」。二人占めしたアイヤル浜の絶景を目の前にして、気がつけば口ずさんでいました。感謝の気持ちを持つべき。これは人生で、何十回・何百回と聞いてきた言葉ですが、美しい海は、自然と感謝の気持ちを抱けるよう導いてくれたのです。

この旅では不思議な体験もしました。大雨・洪水警報が出ていたのにも関わらず、雲ひとつない晴天に変わってしまったこと。砂浜や山の頂上から絶景を眺める際に、なぜか二人で貸し切り状態になった場面が多く、ちょうど帰り際に、一組のお客様とすれ違うということが多くありました。まるで、景色をゆったりと楽しむための時間を、それぞれにプレゼントされたかのような気持ちになりました。

石垣島・竹富島に住む方は、ご先祖様や自然に対し、大きな敬意を持っていらっしゃると何度も肌で感じました。道を歩いていると、これまで見たことのないような大きなお墓が、十分なスペースを保ちながら並んでいることに気がついたのです。極めつきは、現地で立ち寄った『まぐろ専門居酒屋ひとし』に飾られた言葉。敬意の心を示しているように感じられました。「先人達の守ってきた海 その海からの恵を美味しく食べて頂く 海を守りながら……」。こういった文言や、先ほど記したように時間が用意されたような錯覚を持ったことから浮かんだ歌詞は、「Today is a present. 今この瞬間は 自然からの恵み 受け継がれた贈り物」。別れを予感する不思議な瞬間もあり、上手く言葉にできず一人でモヤモヤした気持ちを抱いていましたが、曲は言葉にしづらい想いも昇華してくれる効能があるようです。「出会いも別れも 噛み締めて 今のベストを 精一杯 一杯 いっぱい いっぱい 生きてゆこう」。歌詞として出してみると、勝手に未来を悲観するのではなく後悔しないようにこの瞬間を大切にしようと思えました。今はプレゼントだから。

作詞はハードルの高いこと?

さて、新元号『令和』は、万葉集から引用されました。美しい景色を見ては、人々が歌を詠む時代があったように、気軽に『旅ソング』を作る文化が広がったらなぁ。そのように願っています。作詞は、日常的におこなわれることではなく、ハードルが高い。そんなイメージをお持ちかもしれません。しかし、私は誰でもシンガーソングライターになれると信じています。旅の感動を誰かに伝えたい、旅で味わった気持ちを自分のために記録してみたい。もし、そんな風に思われたら、一緒に『旅ソング』を作ってみませんか? きっと旅の楽しさが、倍増しますよ。

- でこぼこ道を歩むなかで - 2019年6月発刊 vol.141

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