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でこぼこ道を歩むなかで

でこぼこ道を歩むなかで発達凸凹を持つ シンガーソングライターによる日々の気づき

応援ソングライター

yu-ka (ゆーか)

兵庫県生まれ。関西学院大学国際学部卒。日々の生活で感じた喜びや悲しみの感情たち、大切な人へのメッセージを曲にしてきた。2017 年シンガーソングライターとして活動開始。発達障害当事者で、発達凸凹の方を応援する『はったつソング』を作って歌ったり、一人ひとりに想いをヒアリングしてその方の背中をそっと押すようなオリジナルの応援歌『応援ソング』を作って届けたりしている。

言えたなら景色が変わるかも

投稿日:

季節の変わり目を感じながら、9月1日を目前に書いています。この日がどんな日か、ご存じでしょうか? 不登校の生徒など自ら命を絶ってしまう学生が、年間で最も多い日※なのです。
 
先日、不登校経験者である「丹後の凸凹個性家Kay(ケイ)さん(ハンドルネーム)」から聴いた想いを元に、生きづらさを感じる方に贈る、メッセージソングをつくりました。「不登校の子どもが辛くなる秋の時期に合わせて曲を届けたい」と、初夏からすでに、今季を意識しながらKayさんが話してくださったことを記憶しています。

注意したい秋の季節

また秋は、発達障害者によるうつ・適応障害などの二次障害の発症が増え、休・退職が増える時期でもあると耳にします。自分自身、うつ状態になり心の調子を崩したのも、3年前のこの時期でした。ふと、電車の線路を見ると、あのときの記憶がよみがえってきます。線路との距離が「近すぎて憎い」と作った楽曲、『線路との距離』とともに。飛び込もうと思っているわけではないのですが、線路を見ながら涙を止めることができませんでした。ホームから見下ろした線路が近すぎて、たやすく渡っていける気がしてしまうことが嫌だ……そんな感情が沸きました。

一人ではきっと乗り越えられず

当時、好きな仕事をしていたにも関わらず、業務を上手くこなせずに心身がパンクしてしまっている状態でした。ほかにも、とある事件に巻き込まれ恐怖を感じる、とても理不尽な扱いを受けたと感じる、知りたくない事実を知ってしまうなど、数年間のうちに辛い経験が重なり、その度に、どのように立ち直っていたのだろうと振り返りました。正直、そういった状態で、「自分のためにがんばるのはもう無理ではないか」と思ったことは一度や二度ではありません。しかしそんなとき、だれかを想うことで不思議とパワーが沸きあがってくる、だれかのためにならがんばれる。そうやって、乗り越えられたのかなと思います。先ほど挙げたうつ状態のころの曲にも、うっすらと映っていました。
 
「あなたが一歩降りる前にしがみつくのは 眩しすぎるほど無邪気な笑顔達 そこへ行く前に 思い出してくれるかい? あなたの帰り無条件で待っている人のこと」。確信は無かったものの自分が居なくなったら悲しむ人が居るかもしれないという想像、そして今、同じく辛い思いを感じていらっしゃる方を勇気づけたいという気持ち。エゴかもしれませんが、そんな他者へ向かう想いを持つことで、身を保つことができたのだと、この曲を通じて思い出します。 
 
前出の辛かったできごとは、すべて成人してから起こったことですが、ふと学生のころはどうだったかと振り返ってみました。すると、今となってはたいした問題ではないと感じることで、当時は真剣に悩んでいたことを思い出します。小学生のころ、友達との関係でモヤモヤしたことを、ピアノの先生に聞いてもらっていました。ゆったりとした空気をお持ちの先生。先生の前では安心して、なぜか心をオープンにできたことを思い出します。あんな風に、思わず心を開きたくなるような柔らかい雰囲気を持ちたいな。聞き上手になりたいな。打ち明けやすい人になりたいなと、先生への憧れが芽生えました。
 
悩みを人に伝えることが苦手なのは、今も昔も変わりません。でも、たった一人でいいから、だれかに打ち明けることができれば十分。今はそう思っています。
 
「言えるとほら そっと癒える 癒えてく軽やかに」(『iel to iel~弱さの花びら~』より)。オリジナルソングの歌詞で締めくくりたいと思います。
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- でこぼこ道を歩むなかで - 2019年10月発刊 vol.145

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