【Vol.93】注目度急上昇の代替ミルク。 アーモンド＆ライスミルク

牛乳に代わるものとして、今、大注目のふたつの代替ミルク。なぜ、牛乳ではないのか。代替ミルクとは何か。第三の選択肢、オルタナティブチョイスのご提案です。

なぜ、代替ミルクが必要なのか?
牛乳は、ヒトの健康に寄与する食品ではないという真実。
それはなぜ? 正しい付き合い方を知って新しい食習慣を。

牛乳の問題点

健康に良いとされてきた牛乳。けれどもすでにご存じの方が多いと思いますが、昨今、その常識が覆りはじめています。牛乳は、なぜ、どのようにヒトの体に影響するのか。分かりやすいところから、3つの問題点を解説します。

その1 日本人の約8割は乳糖不耐症

乳糖不耐症は乳糖(ラクトｰス)を分解する酵素(ラクタｰゼ)が欠損しているために起こります。乳糖は、主に牛乳や乳製品に含まれている糖です。乳糖不耐症の人は乳糖を消化吸収できないため、乳糖は小腸を通過して大腸に入り、腸内細菌によって発酵し、お腹がごろごろする、お腹が張る、下痢などの症状を引き起こします。伝統的に乳製品を食してきた地域には少ないのですが、日本人は約8割が乳糖不耐症にあたるともいわれています。

その2 牛乳を飲んでカルシウム不足になる?

一般的には、カルシウムというと牛乳というイメｰジがまだあります。しかし、カルシウムはあまり吸収率の良い栄養素ではなく、その他の栄養素とのバランスが問題です。ビタミンDやマグネシウムはカルシウムの吸収を促進してくれますが、吸収を阻害する要素としてリンの多量摂取があげられます。牛乳にはリンが比較的多く含まれている上に、現代の食生活ではリンは多量摂取傾向にあるため、カルシウム摂取を牛乳だけに頼っていると、逆にカルシウム不足に陥るおそれもあります。

その3 ホルモンの異常

牛乳にはIGFｰ 1とエストロゲンが多く含まれています。IGFｰ 1 は｢インスリン様成長因子ｰ 1｣の略で、細胞の分裂増殖を促す働きがあります。IGFｰ 1は乳児期や思春期の子どもの成長には必要な物質なのですが、乳がん細胞を分裂増殖することもわかっています。またエストロゲンは性ホルモンの一種で、乳腺細胞の増殖にも関わっており、やはり乳がん細胞を分裂増殖する場合があります。 IGFｰ 1 やエストロゲン以外にも、牛乳には様々な生理活性物質が含まれており、人体に対する影響がないとはいえません。また乳牛に搾乳量を上げるために投与されるホルモン剤の影響も懸念されます。

牛乳は嗜好品である

放牧による飼育、餌は牧草(農薬不使用)だけ、非妊娠牛からの搾乳など、条件を満たす本当に質の良い牛乳であれば、嗜好品として楽しむことができます。しかし、現代の効率優先の酪農で作り出される牛乳は、今すぐゼロにすることは難しいとしても、少なくとも前述の観点から(その他にもさまざまな問題が指摘されています)、積極的な摂取は避けるべきです。だからこそ、牛乳の代わりとなる代替ミルクを活用することをおすすめします。

豆乳ではだめなの?

牛乳の代わりとしてよく使われているもののひとつが豆乳。豆乳は豆腐を作るときに出来るものなので、存在自体は昔からありましたが、今のように一般的に摂取されるようになったのは1970年代頃といわれます。問題点としては、日本の食事には伝統的に味噌や醤油や豆腐などの大豆製品が多く、その上牛乳の代わりに豆乳を多用してしまうと、大豆の過剰摂取になってしまい、大豆アレルギｰなどのトラブルを引き起こしかねないということです。また市販の豆乳の多くは、飲みやすい味にするために糖類やその他さまざまな添加物が使われており、健康や美容のために常食するには向かない製品です。牛乳の代わりを探すなら、豆乳以外にも目を向けた方が良いといえます。

【参考】
・メルクマニュアル医学百科家庭版(ウェブ)
・日本人の食事摂取基準 2015年版食品成分デｰタベｰス(ウェブ)
・らくなちゅらる通信vol.50山内昌樹先生連載

今、注目の代替ミルクアｰモンドミルク

今、注目の代替ミルクのひとつが、アｰモンドミルクです。アｰモンドなどナッツ類が健康や美容に良いことは以前より知られていましたが、具体的に何がどうすごいのでしょうか。

ここがすごい、アｰモンド

ビタミン・ミネラル
アｰモンドはビタミンE の宝庫で、その含有量は100g あたり約20 ～ 24mg。小皿一杯(約30g 程度)のアｰモンドから、厚生労働省が定める1 日あたりのビタミンE 基準摂取量の約75%を摂取することができます。アｰモンドのミネラル含有量は100g あたり約2.6g で、主要ミネラルのマグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、銅、リンや、微量ミネラルの亜鉛、セレン(セレニウム)なども含みます。

食物繊維
アｰモンドには食物繊維も豊富で、その80%が、水分を含むことでゲル状になり体内環境をサポｰトする不溶性食物繊維です。栄養学的には成人1 日あたり男性19g 以上、女性17g 以上の食物繊維を摂るのが好ましいとされていますが、アｰモンド小皿一杯(約30g)で、3.6g の食物繊維を摂ることができます。

タンパク質
アｰモンドには良質の植物性タンパク質が豊富に含まれています。アｰモンド100g あたりのタンパク質含有量は約19g で、アｰモンド小皿一杯(30g 程度)で牛乳150ml と同量のタンパク質を摂取できます。またアｰモンドには、ヒトが体内で作ることのできない必須アミノ酸をはじめとする、アミノ酸がバランスよく含まれています。L- アルギニンという、エナジｰドリンクなどにもよく活用されるアミノ酸を、天然の状態で多く含むことも特徴です。

脂質
アｰモンドの約51%は脂肪ですが、そのほとんどは人体にとって有益な不飽和脂肪酸です(不飽和脂肪酸のうち65%以上は一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸)。しかも、アｰモンドはコレステロｰルを含まず、逆に、血中コレステロｰルに良い影響を与えるとされるフィトステロｰル(植物ステロｰル)を、100g あたり約140mg 含んでいます。

確かな品質のアｰモンドミルクをお探しの方に

エコミルは、数あるアｰモンドミルクの中でも超一流。エコミルとの出会いは、まだアｰモンドミルクがよく知られていなかった2011 年、弊社代表の中川がヨｰロッパの展示会を訪れたときのことでした。エコミルのアｰモンド成分はスペイン産有機アｰモンド100%、ペｰストやビタミンなど一切添加していない、純粋なアｰモンドミルクです。甘味ありのタイプは、砂糖は使用せず有機ライスシロップや有機アガベシロップを使用しているので、自然でおだやかな甘さです。ストレｰトタイプでは、アｰモンドのダイレクトな風味をお楽しみいただけます。

牛乳や豆乳の代わりになる代替ミルクが大集合
EcoMil アｰモンドミルクの詳細はこちら>>

雑誌『body+』2015 年2 月号にエコミルが掲載されました!

今、注目の代替ミルクライスミルク

お米は日本人にとってなじみ深い食品であり、常食するにも安心な食材です。お米にも、白米、玄米、発芽玄米などいくつかの状態がありますが、弊社が扱うライスミルク｢まるごと発芽玄米ドリンク｣の原料は、その名の通り発芽玄米。発芽玄米は、ヒトにとってもっとも有益なお米の状態といえます。

ここがすごい、ライスミルク

甘み&旨みUP でおいしい
発芽時、糖質が分解されることで甘みが、タンパク質が分解されることで旨みが増加します。玄米の味が苦手、胃に重いという方でも、発芽玄米であればおいしくお召し上がりいただけることが多いです。

栄養豊富な玄米の上を行く
発芽玄米とは、玄米が0.5 ～1㎜程度発芽した段階のものです。玄米は、発芽に備えて栄養分を蓄えて休眠している状態です。玄米が発芽する際には、胚乳に蓄えられているデンプンをエネルギｰ源とし、それまで眠っていた酵素が活性化し、出芽のために必要な栄養をつくり出していきます。そのため、玄米よりも発芽玄米の方が栄養価が高くなります。
特に顕著な成分がギャバで、発芽玄米のギャバ含有量は玄米の約2倍、白米の約10 倍にもなります。ギャバは、ストレスを軽減するとしてよく知られるようになりましたが、その他にも血流サポｰトなど健康に有益な働きが多く期待できます。また、発芽玄米は、必須アミノ酸であり子どもの発育に重要な働きをするリジンや、ビタミンE・B1・B2・ナイアシンなどのビタミン類、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。水溶性・不溶性両方の食物繊維も豊富に含んでいます。

発芽玄米、油少量、砂糖不使用、無発酵の唯一のライスミルク

従来のライスミルクは、油分が占める割合が非常に多い製品がほとんどでした。しかしまるごと発芽玄米ドリンクは、独自の技術で油の使用量を製品全体の約1%という極少量にとどめることに成功。また、砂糖を使わず、発酵もさせていないのに、甘みがあります。これは、前述の、発芽玄米の発芽時に糖質が分解されることによります。ちなみにお米を発酵させると、ライスミルクではなく甘酒になります。発酵によって作られた甘酒も非常に体に良いものですが、独特の甘さがあります。それに比べて発芽玄米ドリンクの甘さは、もっとさわやかで後にひかない、ごくごくと飲みやすくまさにミルクとして料理やお菓子作りにも使えるものです。