どこか懐かしい白桃チャツネをソース代わりに添えるだけで、シンプルな一皿がぐっと味わい深くなります。山椒塩はしっかり効かせて、甘みとのコントラストを楽しんで!
<材料> 1人前
・国産果実のチャツネ~白桃~……小さじ2
・長芋……5cm分
・TEJAKULA(テジャクラ)天日塩パウダー……適量
・かんじゃ山椒園 手摘み臼挽き粉山椒……適量
・実山椒(あれば)……適量
<つくり方>調理時間:5分
①長芋は皮を剥き7mmの半月切りにして網でこんがり炙る。
②塩と粉山椒をしっかりめに振り、白桃チャツネを添えてできあがり。
*こしょうを効かせた白身魚のフリットや唐揚げにも是非お試しください。
使用食器:森修焼 十角プレート16.5cmホワイト
土地の記憶
5月ってなんとなく体が重かったり、気分がそわそわしたりしませんか? 今月はそんな季節におすすめのチャツネの紹介です。素材を組み合わせていたら陰陽五行のバランスがとても良いことに気づきましたのでシェアします。
主役の長芋は、炙るとサクッとして香ばしくて、それだけでも美味しい。でも、そこに山椒塩をパラリと振りかけ、岡山の桃で作ったチャツネをトロンとのせる。もう、ひと口で五感が目覚めます。
長芋は脾をいたわる「土」、山椒は気を巡らせる「木」、桃は「火」で血と心を潤す。まさに春から夏への橋渡しなんです。
最近ハマってるロシアの本『アナスタシア』で、「一族の土地」という考え方に出合いました。家族が代々住み、永遠の創造として植物を育て彩り、祈りを込めた場所には、魂の記憶が宿るというもの。目に見えないけれど、確かにそこにある命の連なりみたいなものが。そう考えると、土地の恵みって、ただの栄養じゃない気がしてきませんか? チャツネの桃も、長芋も、何代もの想いや時間が土に染み込んで、こうしてわたしたちに届いているんだなぁと感じたり。
そんなことを思いながら、今日も台所に引きこもっています(笑)
この小さなひと皿が、読者の皆さんをふんわりと後押ししてくれますように。