今号では、私の経験から考える土地の良し悪しについて書いてみたいと思います。土地のエネルギーは非常に大きいため、意識すればだれでも感じることができるでしょう。
一般的に「パワースポット」と呼ばれる場所があります。もし行くことがあれば、できるだけ一人で行くようにして、その場で「どう感じるか?」という感覚に意識を向けてみてください。パワースポットといっても、すでにエネルギーが尽きてしまって訪れる人々の雑念が溜まっている場所があったり、人によって土地のエネルギーが合わない場所もあったりします。以前、このコラムで陰陽五行の話を書きましたが、人の性質と場の性質が合うか合わないかはさまざまなので、万人に向いたパワースポットはありません。理屈ではなく「自分がどう感じるか」がなによりも重要です。
特に「嫌な感じがする」場所は、他の人も同様に感じていることが多いものです。例えば、ジメジメしてカビが生えている場所を快適だと感じる人はいないでしょう。日本家屋はそうならないように床上げをし、空気を通しています。また、高圧電線の近くを歩いていると、特有の緊張感を感じる人もいるでしょう。そう感じない人は住んでも大丈夫なほど土地のエネルギーに対する耐性が強いのかもしれません。
他にも土地の不協和としてよく知られているのが「ジオパシックストレス」です。ジオパシックストレスは、断層による地面の緊張や、水脈による土地のエネルギーの変化が原因とされています。しかし、その判断は極めて難しいものです。説明どおり見つかることはほとんどありませんが、水脈も土地によって異なり、富士山の周辺のように伏流水として大量に流れている土地もあれば、京都のように「掘れば井戸」と言われるほど水が豊富な土地、逆に水脈が少なく井戸一本でエネルギーが変わる土地もあります。
ここまででおわかりいただいたかと思いますが、風水の本に載っているルールに基づいて判断した結果であっても、個々人にとって良いか悪いかを言い切ることはできません。そもそも風水とは、そのエネルギーを感じられる人が扱うものです。なぜ私がこのように「ご自分の感覚を重んじるべきだ」と書いているかというと、代々風水師の家系である華僑の知人が「人はその人にふさわしい場所を選んで住む。ヤドカリが自分にあった家を見つけて住むことと同じだ」とおっしゃっていたからです。自分の感覚を信じることこそが、今の自分にとって良い土地にたどり着く可能性を高めてくれるのです。
もちろん自分で選択する余地がなく、人間関係からそこに住むことになってしまったけれども、あなたにとってしっくりこないと感じる土地は当然あります。幸いなことに、不快な感じがする土地のエネルギーは変えることができます。
改善の方法としては、炭を埋める手法がしばしば使われます。これは土地の電位の変動が抑えられるからではないかと個人的には考えています。他にも、土地のエネルギーを変える方法は調べると多くあります。手前ミソになって恐縮なのですが、私のマインド・クラフトで出している「hadou変換器」も、自殺者が出たような土地の気を改善することに成功しています。
なお、お金や時間をかけて土地に炭を埋めるなどの本格的な工事をしなくても、改善の効果を試す方法があります。グーグルマップなどで対象の土地の地図を紙にプリントアウトし、現地と同じ方位に置いてください。その紙の上で「hadou変換器」などの対処法を試すと、数分で現実の土地の感じも変わります。地図の上だけで十分であることもあれば、効果を継続するために実際に施工する必要があることもありますが、埋炭などは決して安くはないので事前にこの方法で一度確認されたほうがよいでしょう。