【Vol.75】「ストレス」「老化」の特効薬 それが、 「アルファ波」

脳にできる、脅威の壁「メンタルブロック」
「ハァ～なかなか、うまいこといけへんなあ。アーアなんでやろ？」
「おまえ、何そんなにしょげてんねん。その考え方の『壁』が、ますます悪い方へ押し込むぞ」
「エッ、なんやその『壁』って？」
「うん、『壁』の正体は大きくなるにつれ出来ていく、こだわり・思い込み・先入観・否定的な考えとかや。『メンタルブロック』ちゅうねん。でも、赤ちゃんの頃にはこの『壁』はないんやな」
「は～ん、そんで赤ちゃんの目は透き通ってるんやな。それにネガティブな赤ちゃんなんておれへんもんなあ。で、この『壁』がなんか悪さでもするんか？」
「するする。今より良くなりたいと思っても、徹底的に邪魔すんで。なかなか願望が実現せえへんのは、この『メンタルブロックの罠』に気づいてへんからや。ほんで、ストレスも起こすし、老化も早めんねんな」
「やっかいな奴ちゃなあ、この『壁』を取るええ方法はないんか？」
「ありまっせ！　『特効薬』が」

「ストレス」「老化」の特効薬「アルファ波」
「ちょっと専門的になるけど、脳波には『ベータ波』『アルファ波』『シータ波』があって、リラックス・集中の脳波が『アルファ波』や」
「リラックスと集中って、まったく反対やんかあ？」
「うん、よう考えてみい。おまえ、ず～っと集中してられるかあ？　リラックスしてるから、ここ一番の時に集中できるんや。あのイチロー選手や丸山選手なんかのスーパープレイヤーや、この『アルファ波』を自分で誘発させる訓練をしてんねんて」
「へ～、そやからあんなスゴイ成績を出せんねんな。なるほど、『アルファ波』を使って壁（こだわり・思い込み・否定的な考え）を取ってんのか」「そうや、その通りや。ほんで誰も『アルファ波』を誘発することは出来るんや」
「どないしたらええねん？」
「そない構えんでもええで。肯定的に物事を考えて、反省、努力するんは大事なことやけど、済んだことはいつまでもクヨクヨせ～へん。　好きなことしてる時、笑ってる時、歌ってる時、踊ってる時、好きな人といる時、好きなものを食べてる時、ゆっくり散歩してる時なんかは『アルファ波』がバリバリやで。そやから、そういう人はみな『元気』やねんなあ、若々しいし」

「アルファ波」のものすごいパワー
「う～ん、何かそれ、めちゃくちゃ大事なこと含んでる気がするわ。おまえの言うてた『健康って、そんなにむずかしいもんなんやろうか』とか」
「オッ、気づいてきたな。それや、それや！『楽天家』の時にも言うたけど、今を楽しんでる人は、アルファ波がいっぱい出てるから、免疫力バリバリなんや。そやから病気になりにくいし、なっても治りやすい、つまり『元気で若々しい』ってことになるねん」
「なるほど、よう解るねんけど、この前うちの親父にそんな話をしたら『オレも楽天家になれるんやったらなってみたわ』って言うんやな」
「う～ん、大人は脳の『壁』が出来上がってる人が多いから、なかなか素直に受け入れられへんねんなあ。そしたら、今度はなぜ『アルファ波』が免疫力を上げるのか、もっと解りやすく話すわ」