私が生まれたのは1970年、生まれたときから父がいなかった私は、あまり家にいない母の代わりに祖母と叔母に育てられました。女所帯でしたから、いつもギリギリの生活でした。明治生まれの祖母は厳しい人でしたが、やさしい人でもあり、まさに父親のような存在として私をそこまで育ててくれました。古い人なので、肉はほとんど食べず、野菜と少しの魚だけを食べてきたその祖母が大腸ガンになったのです。80歳まで住み込みの家政婦をしながら私をとても大事にしてくれたのですが、私が中学2年のある日、彼女は猛烈な腹痛を訴え、病院に担ぎ込んだ時にはすでに遅しで、1年後に他界しました。
そして残って私を育ててくれた叔母までもが、その2年後にやはり大腸ガンであることが分かり、そこから私は当時珍しかった在宅介護を始め、大学に行くことは出来ませんでした。約15年前の当時、私は自然食も代替療法も一切知りませんでしたから、「どうしてもっと優しくできなかったのだろう」と悔いることが精一杯だったのです。
その叔母が他界してから2年後、飼い犬までもがガンでおなかを大きく膨らませて死に至りました。
さて、このガンばかりが連続する家は、どこにあったと思われますか?答えは『高圧線の流れ込む、変電所の目の前』でした。今から12年前、たまたま図書館を徘徊しているとき、ある本のタイトルの「電磁波」という文字が目に飛び込んで入ってきた私は、その著作を読みあさり、もしかしてこの不吉な連続は「電磁波が原因ではないか」と思い至り、当時は高額だった電磁波メーターを大枚をはたいて購入して計測すると、そのメーターの針が振り切れたのです!今、電磁波に関する事業を行っているものとして、このガンの原因が短絡的に電磁波であったとは思っていませんが、当時は「やっとこの原因を見つけた!」という気分になりました。
その後、なんの因果か長女のアトピーがきっかけで自然療法に出会い、このような事業を興すことになるのですが、その途上でまた「電磁波」というキーワードに出会うことになります。多くの人の相談にのっているうちに、食事にも気をつけ、体内に毒を入れないように気をつけてきた人までが、ストレスに押しつぶされたり、原因のわからない倦怠感に悩まされているのです。働く人の多くが、必要以上に疲れています。さらには、多くの人が慢性的な冷えと、血流不良によって、様々な病気や不定愁訴を訴えています。ガンは低温と酸素不足を好むことは周知の事実です。逆に、このような状態の生活から電磁波を取り除いたり、改良を加えたりすると、かなりの部分が軽減することが見えてきました。食事をより厳密にしたり、健康食品を高額のものに切り替えるより、目に見えてよくなるケースが多発したのです。
私たちは、電気によって便利な生活を享受する反面、年々増え続ける壁の中に張り巡らされた屋内配線の中に住んでいます。パソコンをはじめ各種のOA機器、多くの家電製品が至近距離で私たちの体を取り囲み、まさに『電気檻(おり)』の中で暮らしていると言っても過言ではありません。私が「有害電磁波」という言葉に出会った当時は、「電磁波といえば高圧線問題」という認識で、今もそれだけを怖がっている人が多いのが現実です。さらに、電磁波は「ミリガウスという単位で示される」と信じている方も多数おられます。これはともに短絡的な解釈で、本当はもっと別の要素も加味しなければならないのです。
恐ろしいことに、どういう訳か「地球と家計に優しい」として、家中を電気製品だけにしてしまうのがよい、と宣伝され、わざわざそれにお金を出して購入する人が絶えません。人類は、太古の昔から火を用いて調理をしてきました。長い歴史において、火の食品に与える安全性は確立していますが、電気による調理は時間の検証を受けていません。『電気檻に住み、電気で調理する』現代の日本人が、昔の人と違う問題に苛まれるのは何故かともう一度、問いかけたいのです。
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