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感情のレッスンと実践

【Vol.55】寿命を延ばす食べ物

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 さて前回、人は自然の法則に従った生き方=食べ方をすれば病気にならないと言いましたが、それをいわば人体の「取り扱い説明書」ということができます。ではいったいどこにそれが書いてあるのかというと、それは人の歯を見ればわかるのです。

 人の歯は、通常臼歯が20本、切歯が8本、犬歯が4本です。つまり、63%は穀物を食べるためにあり、25%が野菜や果物、残りの12%が肉、魚のバランスになっています。これが自然のバランスなので、この割合で食べていれば健康でいることができます。ただし、穀物は精白してはいけません。それは人類が長年精白していない穀物を食べて来たからです。皮の部分に多くの有用な成分があり、また中身を紫外線や虫などから守っているのが皮の部分ですから、ここを捨ててしまうと、大事な栄養素を捨ててしまうことになるからです。

 例えば、ポリフェノール類の多くは皮の部分にあります。近年、このポリフェノールが、人の寿命を延ばす長寿成分であることがわかってきました。

 「テロメア」は遺伝子の末端にあり、この部分が長い間は何度も細胞は分裂をすることができます。しかし、テロメアは細胞分裂を繰り返すたび少しずつ短くなっていき、ロウソクのように燃え尽きると、最後には細胞は分裂を停止し、死に至ります。しかも活性酸素の攻撃などで一気にテロメアは短くなってしまいます。このテロメアを守っているのがヒストン膜といわれるタンパク質でできた膜なのですが、活性酸素は食事をしただけでもできてしまいますのでほっておくとこの膜はボロボロになってきます。

 ところが最近、この膜を守っているのが植物の皮の部分に多く含まれるいくつかのポリフェノールであることがわかってきました。特に玉ねぎの渋皮に多くあるケルセチンなどは血液をサラサラにするだけでなく、ヒストン膜の保護機能が高く、ヒストン膜が丈夫であれば長生きできるのですから、比較的安価で食べやすい長寿成分だと言えます。

 さらに、前回紹介した水野南北はなぜ「豆」と「麦」を食べて運命を変えることができたのかというと、その秘密は実は「豆」にあります。人の身体をつくっているのはタンパク質です。タンパク質は20種類のアミノ酸からできています。このうち11種類は人が身体の中でつくりだすことができるアミノ酸で、残りの9つが食べ物で外部から補わなければならない必須アミノ酸です。アミノ酸は1つでも欠けてしまうと、十分に健康な細胞をつくりだすことができません。これをアミノ酸の桶という言い方をします。それは、昔、桶は板を竹で挟んで作っていました。板が短いとそこから水が漏れてしまうので、一番低ところで水がたまることを意味しています。つまり9種類のうち、一番含有量の少ないアミノ酸を一番背の低い桶板に例えていくら満杯にしようとしてもそこから水が流れてしまうので他のアミノ酸は無駄になってしまうということです。

 この必須アミノ酸の中で小麦や精白した米に不足しているのが「リジン」というアミノ酸なのですが、リジンは豆類や肉、乳製品などに多く含まれています。外国の映画やドラマの食卓の場面などを思い出してみてください。例えば昔NHKでもやっていた「大草原の小さな家」などでは、食事の時、テーブルのパンの横には必ず豆のスープがついていたはずです。豆を取ることでリジンを補えることを昔から人は知っていたということです。

 食べ物は食べ続けることでゆっくり身体になっていきますので、今日食べて、明日すぐに効果があるということはほとんどありません。またどんぶり一杯食べればいいというものでもなく、歯のバランスに従ってある期間食べ続けることで効果を実感できます。ですから、自分に対してある程度の客観的な観察力がないと途中でやめてしまうので、食べ物で運を変えることは難しいのです。

 もちろん教条的に何が何でも玄米でなくてはならないということはありません。すでに健康であれば1日のうち1食は好きに何を食べてもいいと思います。ただし、3食とも好きなものだけを食べると寿命は短くなってしまうでしょう。ある年齢から、粗食をベースに食事を組み立てることをお勧めします。小さい頃貧しくて、白いご飯が十分に食べられなかったという人がいました。玄米は確かに身体によいかもしれないが、小さいころの記憶があるので絶対に玄米は食べたくないと言うのです。この無意識の中の信念が食べ物の嗜好を決めるので、実際は病気にでもならないとなかなか食事を変えることはできない人も多いのです。

 そして、この無意識の信念からマイナス感情も出てきます。


矢吹 三千男

矢吹 三千男氏
生来の虚弱体質で16歳の時に十二指腸潰瘍を患い、ヨガと占いにはまる。二十歳の時には身長が175センチで体重は50キロ。いつも複数の薬を持ち歩く。様々な健康法を実践するもほとんど効果なく、ようやく食養生で体質改善に成功したのは30代も半ばを過ぎていた。その時、生まれて初めて「健康」を実感する。製薬会社勤務などを経て、その後バッチフラワーに出会い、現在(株)プルナマインターナショナル代表。
著書『感情のレッスン』文芸社刊

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