私が弊社のお客様に、自社の商品開発を通じてお伝えしたいことはとてもシンプルです。それは、健康のために微量成分のサプリをカプセルや錠剤で飲む、という個人主義や足し算偏重を助長するのではなく、「食事と一緒に、それを食べる人たちが一斉に健康に寄与する機能性素材を知らないうちに摂れるようにする」ことでした。難しい言い方になってしまいましたが、要はエゴのために「毒を盛る」のではなく、愛を動機として「自然薬を盛る」ようなイメージです。というのも、前職の薬屋から今に至るまでお客様の健康にまつわる相談を受けてきて、「子どもに(健康によいと思われるなにかを)飲ませたいのですが」、または「パートナーに飲ませたいのですが、私の話を聞いてもくれないのです」というやさしさ故の嘆きを聞くことが多かったからです。いくら健康によいものでも、いやいや飲み込むような状態では、せっかくの薬効も落ちてしまうかもしれませんし、無理矢理押しつけることで人間関係を破綻させてしまうようなことになっては本末転倒です。その「誰にも気づかれずに、身体によいものをたっぷり盛って、たくさん食べてもらう。そのうえ、ものすごくおいしい」という都合のいいことが可能な一番のおすすめが、今回ご紹介する『げんきうまみの素』です。
とても残念なことですが、だしの世界では強いうまみを感じられるグルタミン酸ナトリウムが多用されます。これは化学調味料やうまみ調味料と呼ばれているもので、この製品の最大手企業は必死にその呼び名は正しくないのだというプロパガンダを、多額の費用を投じておこなっています。これはわかりやすいので私は許容できるのですが、もっとひどいのは焼きあごやかつお、いわしや昆布が少量入った小さなだしパックを顧客に煮出して使うようにさせるいっぽうで、人工的に作られた強いうまみである酵母エキスをパック内から溶出させてうまみを添加するタイプのだし「もどき」が、さも100%天然のだしであるかのように販売されて、とても人気があることです。商品名を出すことは差し控えますが、これは一種の欺し行為のようなもので、顧客は素材のだしを煮出していると思いこみ、実際にはパック内に仕込まれた酵母エキスが溶け出ているというトリックに気づかせないようにしています。さらに悪徳なのは、老舗料亭が作っているような雰囲気を醸しつつ無添加を標榜し、善意の顧客をもてあそんでいます。つまり、だしの業界はインチキのまん延する世界ですから、私はほんものを開発しようと試みました。
つまり、
①化学調味料も酵母エキスも使わず
②素材のうまみを感じることができ
③料理の種類を問わずなににでも使え
④圧倒的な食の機能を備えていて、
⑤誰でもすぐにそれが体感できること、を条件にしました。
げんきうまみの素は、原材料であるかつお・いわし・昆布・無臭ニンニク・しょうがを、真空かつ高圧の環境を作り出し分子レベルで細かくすることで、たんぱく質をペプチドにまで細かく分解しています。これにより、料理の種類を選ばず天然のうまみを簡単に加えることができるだけではなく、圧倒的な食の機能が発揮されているのが大きな特徴です。これらの素材がペプチドレベルにまで破砕されていることにより、食べた人は消化のプロセスを必要とすることなく、ダイレクトに身体を作り出す素材を食べていることになるのです。
手にアトピーが出て困るというスタッフに、このだしをたっぷり使って料理するように伝えたところ、ほんの数日でボロボロだった皮膚がツルツルになったこともあります。身体のどこかに損傷や治すべき場所があるほとんどの人にとって、ペプチドを食べることは再生のための栄養を摂ることと同義であり、まさに家族全員が「元気の素を盛られている」食卓になることは間違いありません。