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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

農家さんの愛情と宮古島の土この環境だからこその恵みがいっぱい 宮古ビデンス・ピローサ加工工場長代理 仲間 真司氏

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宮古ビデンス・ピローサの商品を製造販売するうるばな宮古のみなさんと生産農家さんに20年間の歴史や今後について話を伺いました。

 

琉球大学医学部保健学科修士課程修了後、臨床検査技師を経て、株式会社武蔵野免疫研究所に転職。
宮古ビデンス・ピローサの研究に携わる。
その後、琉球大学大学院医学研究科博士課程にて医学博士号を取得。
研究+技術の視点で宮古ビデンス・ピローサ事業に取り組んでいる。

ビデンス・ピローサは地元ではムツウサと呼ばれ、生の若葉は天ぷらにするとおいしい。収穫は年3回、2月下旬から7月末。土から5~10cm 上で切ると再生する。 花が咲く前が収穫の時期。各農家の収穫日は過去20 年のデータをもとに決められている

 

ビデンス・ピローサは宮古島に50年前からある雑草です。
手塩にかけて育てている宮古ビデンス・ピローサ(以下BP)も品種としては同じです。
繁殖力が非常に強く、サトウキビ畑にとっては「雑草」ですが、我々にとっては「薬草」。

代表の吉田が宮古島に話を持ち込み、20年前に栽培が始まりました。
隣のサトウキビ畑では一生懸命抜いていて、こちらは畝を作って植えているのですから、最初は半信半疑の人も多く、立ち上げに関わった取締役の砂川も周囲に反対されたようです。

現在、10名ほどの農家さんと契約しています。
栽培予定の畑の近くに牛舎や工場がないかなど環境を確認、畑の土が弱アルカリであることを確認してから決定します。
ミネラルとカルシウムたっぷりの宮古島の土だからこその効能があるようです。

栽培方法については、畝の幅、苗を植える間隔、水やりのタイミング、すべてマニュアル化しており、生産組合と会社と三者協定をして、しっかり守れる人に栽培していただいています。
研究者としては、このおかげで収穫時期を選ばず品質が安定していることが魅力です。
もちろん農薬や化学肥料は一切使っていません。

当初、化学肥料を使った農家さんには組合を脱退してもらい、畑の見回りをしたり、毎月、農家さんと交流を育んだりして対応しています。
現在の農家さんは、モチベーションが高く、プ ロ意識の強い方ばかりです。

植物は花が咲く時に非常にエネルギーを使うため、収穫時期は花が咲く前。
実験結果としても、おいしさという意味でみんなのビデンス・ピローサ鼎談も、花が咲く前に刈り取ったものが一番です。

収穫のタイミングは、20年間のデータの蓄積からマニュアル化されており、収穫日をある程度決めています。
すべての農家さんが同時に栽培を始めると収穫時期が重なってしまうので、時期をずらしてもらっています。
農家さんの協力なくしては実現できません。

未知の可能性を秘めたビデンス・ピローサをさらに研究

私が、宮古BP茶で最初に科学的なデータを作ったのは、夏季潰瘍という難病。
原因不明で、血管に炎症が起こっているということはわかっているものの特効薬がありません。

そこで、抗炎症作用がある宮古BP茶を飲んでもらうことに。
7名の方に飲んでもらって、その年のうちに全員に効果が見られました。
北里大学に当時在籍していた増田先生が学会で宮古BP茶の効能について発表してからは、皮膚科のドクターのガイドラインに「夏季潰瘍の特効薬はないが、薬草のハーブティーに効果がある」と書かれています。

弊社の研究では、ある数種類の成分が作用しているということまでわかっています。
とはいえ、代表吉田の話を考えると、まだ3割しかビデンス・ピローサを生かし切れていないと私は感じています。

植物は動けないので、その場で酸化ストレスを防ぎ、体内で抗酸化物質を作っているはず。
宮古島という紫外線の強い環境で育ったなら尚更のこと。
未知の可能性を秘めたビデンス・ピローサを、素材として、もっと高めたいです。

量はそのままで、効果をシャープに効かせるにはどうしたらいいのか。
ただ、濃縮するだけではなく、ひと手間加えて、もしくは、栽培方法、収穫時期、抽出方法において何らかの工夫をすることで効果を得られないかなど。
研究を重ねて、さらなるブランド化をしていきたいと考えています。

 
雑草が取り除かれた友利省三郎さんの畑。
すべて除草するには4~5日かかる。
防風のため豆科の緑肥は台風が来ても大丈夫な風除けだが、収穫時には風がないため過酷な暑さに。
収穫後、この豆科の 緑肥を土にすき込むと、ふかふかの土になる
 
 
珊瑚礁が隆起してできたといわれる宮古島の土には、珊瑚石灰がゴロゴロ。
カルシウムやミネラルを多く含む弱アルカリ性の土で育つからこそ、効能がある のではないかとされる

みんなのビデンス・ピローサ鼎談

砂川
当初、農家は誰もやりたがらなくて。

友利
雑草だからね。
放っておいたら4〜5mに伸びるから、みんなの嫌われもの。

仲間
海外には民間療法薬として使われてきた記録もあり消炎・鎮痛効果は伝承されてきたようです。
実際に使っている人は体感的に良さを感じている。
山羊も好んでBPを食べるのを見たこともあります。

友利
牛や山羊はBPを食べると健康になって脂身が少なくなるらしいよ。

一同笑

砂川
農家さんは70代が中心だから、省三 郎さんも、まだ青年部ですよね(笑)。

國仲
70代の女性もいらっしゃいます。
みなさんお元気で、力もありますよね。

友利
収穫は女性でもできますが、その後、男性が運びます。
足腰の強さが大切。

國仲
僕らは蒸した後の水分たっぷりのBPを運ぶので、結構鍛えられます(笑)。

仲間
島育ちの若者は小さいころから農業を手伝っており手先も器用。
島内で新しい雇用を生んでいることもうれしいです。

友利
僕が栽培しようと思ったきっかけはBPの生命力の強さ。
栽培しながらBP茶を飲んでたら慢性鼻炎も治った。
盛栄さんが立ち上げてくれたおかげ。
あんたも惚れたんでしょ? BPに(笑)

一同笑

砂川
そうそう。
研究データを見て、これは本物だ!と確信したんですよ。

友利
僕はBPに「ありがとう」って声をかけて愛情たっぷりに育てています。
無農薬ということにも惹かれた。

仲間
水資源を地下水に頼る宮古島。
農薬を使わないBP事業を広めることで、地下 水の汚染を減らしたいですね。


 

砂川 盛栄さん
農業生産法人 かぎすま宮古有限会社 取締役当初、雑草ムツウサの栽培に疑問を持ったものの、代表吉田八東さんのデータに「これは本物だ!」と確信。
周囲の反対にめげず宮古ビデンス・ピローサ事業を立ち上げに関わる。

 

國仲 朝彌さん
農業生産法人 かぎすま宮古有限会社 製造課課長代理「機械の形は企業秘密です」。工場の力仕事はもちろん、化粧品の充填作業にも携わる。収穫のタイミングを管理し、畑の様子を見るついでに収穫を手伝う など農家と連携を図る。

 

 
友利 省三郎さん
宮古ビデンス・ピローサ 生産農家「除草剤は撒かせない」と、近隣の畑まで除草しに行くパワフルさを持つ、愛用者さんに人気の農家さん。
宮古ビデンス・ピローサに惚れ、愛情をかけ、声をかけながら育てている。

南国の生命力を秘めた野草 宮古ビデンス・ピローサ(BP)

世界中に分布する有用野草“タチアワユキセンダングサ”を沖縄県宮古島で農薬不使用・無化学肥料、縁肥のみで栽培し、健康茶、健康食品、化粧品へと加工しました。宮古ビデンス・ピローサ由来のカフェー酸には目や鼻の不快感を軽減する機能があると報告されています。

宮古ビデンス・ピローサを見てみる>>

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- 生産者さん紹介 - 2016年8月発刊 Vol.107

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