2015年 4月 の投稿一覧

【Vol.91】私のエシカルファッションライフのはじまり

 みなさまこんにちは! はじめまして。
 株式会社HighLogic 代表、Liv:raデザイナーの小森優美と申します。
 みなさまとご縁をいただけましたこと感謝いたします。今回ははじめましてとなりますので、簡単な自己紹介となぜ今の仕事を始めたかをお伝えしたいと思います。
 私は現在京都でオーガニックコットンを中心に使用したエシカルファッション(※)ブランド「Liv:ra」を展開しています。始めてもうすぐ2 年になりますが実は以前はまったく別の仕事をしていました。株式会社HighLogic は創業から5年になるのですが、始めたときは実はファストファッションの通販の仕事をしていたのです。ここのお客様には怒られてしまうかもしれませんが、以前私はまったく何の疑問も持たずに大量消費大量生産の世界の仕事をしていました。
 きっかけは東日本大震災でした。あの時、被災した方々の何か助けになりたい、力になりたいと感じた方はきっとたくさんいたと思います。私もその中の一人でした。私は当時大阪にいたので、遠く離れた場所に出来ることは限られていましたが、それでも募金をしたり、物資を送ったりしていました。ですが、募金も物資も不思議と長くは続けられないのです。私はしばらくするとすぐに日常に戻り、いつものように仕事をするようになりました。
 けれど、心の中の疑問は消えることはありませんでした。私は大阪にいたので被災しなかったのですけれど、周りの人たちは数日経てばほとんど気にしていない人がほとんどでした。テレビやネットで見る混沌とした状態と日常の変化のなさのコントラストに少々頭が混乱しました。この時から自分のことも含め、社会貢献を人の日常に持っていくには一体どうすれば良いのかをずっと考えるようになりました。
 社会貢献というものに興味を抱いた私は同時に自分の眼の前にある商品がどこから来るのかを気にするようになりました。ずっとアパレルで働いていたので生産の背景は知っているつもりでした。安い物はどこかの誰かが犠牲になって出来ているということはわかっているつもりになっていたのです。でもわかっているつもりでしかなかったようで、向き合えば向き合うほど過酷な生産状況に悲しくなってしまいました。プライベートでは化粧品、シャンプー、食材などさまざまなオーガニック商品を揃えるようになり、有機野菜のレストランに行くように心がけるようになりました。ですが仕事は変わらずファストファッションだったので、自分の買いたいものと売っているものの差に疑問は増え続けるばかりでした。
 やがて、自分の商品を嫌々売るようになった頃、レビューに文句をたくさん書かれるようになりました。同じ商品を売っている他社のサイトには書かれていません。ここで目が覚めたような思いをしました。
 自分が良いと思うものを売らなければいけないんだ。嫌々は、お客さんにも伝わるに違いない。本当に良いものを売ろう。誰かの犠牲の上に成り立つ安いものを売るのではなくて、オーガニックの良いものを売りたい。
 そう強く感じた時、オーガニックでかわいい商品を作れば、「社会貢献を人の日常に持っていく方法」も同時に自然と解決することに気がつきました。
 地球も、生産者も、工場の方々も、私も、お客さんも、関わる誰もがハッピーになれる洋服を作ろう。社会貢献はしなければいけないことでも特別なことでもなくて、ただシンプルに良いものを共有することから生まれるということを、たくさんの人に伝えたい。
 そんな思いから約2年前にファストファッションの通販の仕事を突然辞め、オーガニックファッションブランド「Liv:ra」を始めました。
 いろいろなことがありましたが、好きな仕事を通して多くの方と関わることが出来て、私は今とても幸せです。
 この連載では今後、Liv:ra が関わる職人さんの素晴らしい技術や、私の日常や哲学、さまざまなことについて書いていきたいと思います。
 みなさま、改めてよろしくお願いいたします!

小森 優美

株式会社Highlogic 代表
「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。
世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。
http://yumikomori.com

【Vol.91】取材レポート「新万葉染め」が紡ぐ、 新しい装い

新商品「Liv:ra」。その特徴的な染めである「新万葉染め」を行うカワバタプリントの工房を訪れ、代表の川端康夫さんにお話を伺いました。Liv:ra デザイナーの小森さんの新連載と合わせてお楽しみください。

美しく、安全。唯一無二の草木染め

「草木染め」というとどんなイメージでしょうか? 渋い? 安全?
でも実はそのイメージ、間違っているかもしれません。

談:カワバタプリント 代表 川端康夫
文:らくなちゅらる通信編集部 河村

草木染めの誤解

 「新万葉染め」は、新しい草木染めです。草木染め自体は世界中に昔からあったもので、日本では着物の業界で強く残ってきました。「草木染め」という名称は、昭和初期に、合成染料との違いを明確にするために使われるようになりました。ただし、明確な定義はありません。
 新万葉染めの定義は、まったく自然な力で染めるというものです。その開発は5年ほど前、木村光雄(きむらみつお)先生という方ともに始まりました。川端さんが木村先生から教わった一番のことは、自然の力で十分綺麗な色が出るということ。草木染めというと渋い色のイメージが一般的です。しかしこれは、色素が壊れた状態なのだそうです。
 草木染めでは、原料を煮出して原料の色素が溶け出た液体で染色を行います。従来の草木染めでは、原料を煮出すのに100度まで沸騰させていました。しかしこの温度では、色素が壊れてしまいます。新万葉染めでは、まず、独自の技術で素材を非常に細かく粉砕します。これにより、色素が壊れないぎりぎりの温度、80度での染色が可能になりました。その色は、まさに植物そのもの、目に優しく瑞々しい鮮やかさです。

天然だから安全?

 天然の染料で色素を壊さない方法として他に、アルコール抽出があります。この方法では、原料を有機溶剤に溶かし水分を蒸発させて色素を抽出します。工業的な製造が可能なため、最近では特に食品を自然な染料で着色したいと、ヨーロッパで発展しています。川端さんはそういった染料を、専門家に頼んで分析したことがありました。すると、樹脂分、つまり残った有機溶剤が検出されたそうです。有機溶剤にもいろいろあるので、一概に悪いわけではありません。しかし何より、自然な力で染めるという定義には反するため、新万葉染めにはそういった染料は使用していません。
 またそもそも、天然だからすべて安全かというと、そうとも限りません。川端さんは、重要なのは量、適量であることだといいます。
 新万葉染めの共同開発者である木村先生はもともと合成染料を研究しており、ヨーロッパに水質汚染解決の指導に行かれたこともありました。染色というのは非常に海を汚すもので、それを目の当たりにし、このままでだめだと引退後に草木染めを始められたそうです。惜しまれることに木村先生は昨年亡くなられたのですが、川端さんは最後に「この新万葉染めというものを普及するのにお願いします」と託されました。

新万葉染めのきっかけ

 川端さんもかつて「安くて格好いいものを」と、特に考えずに石油系の染料を使った衣料の製造に携わってたことがありました。しかしある時、子供服に使用されていた素材を赤ちゃんが食べてしまったけれど大丈夫かという問い合わせがあり、自分の携わっているものは本当に大丈夫なのかと調べはじめ、それが新万葉染めのきっかけになりました。
 安く、経済性を優先した製品には、効率のために様々な方法が使われています。これまではそれで良かったかもしれません。需要に応えるには必要だったという面もあります。けれどこれからのことを考えると、自然に還るのに100年、200年かかるものより、1年間、1時間で還るものをというのが、新万葉染めの根本です。新万葉染めのような製品が届くのは、残念ながらまだ一部の方です。手間に見合った収入が得られるかというと、厳しい現実があります。それでも、その一部から始まる広がりを大切に、川端さんは価値を提供し続けています。

先の世代を見据えて

 川端さんの先輩たち、加工屋さんは、50~60歳ぐらいで亡くなる方が多いそうです。それほどきつい成分が使われるということであり、皆さん命がけで働いて来られたのです。
 化学変化させて別の物質になるから、消費者の手に渡るときには残っていないから大丈夫、といわれます。しかしそれはまず「適量」を守ったときの話。その知識を持たない人が扱うと危険なことになります。また、そもそも化学変化とは、不安定なもの同士がくっついて別の物質になり安定するという現象です。それは、何かの拍子に元に戻る可能性もある、あるいは毒物に変化してしまう可能性もあるということです。そういった影響は、すぐには分からなくても、おそらく先の世代に出てくるといわれています。今はぎりぎりの線で、今後危ないという現状があるというのは知っていただきたいと、川端さんはいいます。
 また、さらに理想をいえば、川端さんとしては、新万葉染めの染料の原料は、なるべく日本で栽培できるものを使いたい、たとえ天然原料であっても、自生しているものを伐採してしまうと自然を破壊するという考えがあります。この点でも新万葉染めは優れています。なんと従来のおよそ3%ほどの原料で染めが可能です。無理な伐採をせずとも、畑ひとつで十分な量の原料をまかなうことができます。
 ビジネスの仕方をいちから考え直すのにいい時代になったのではないかと、川端さんはいいます。だから、時代に合った工場に変えていこうと。今年はそんな一年を目指されてます。

【Vol.91】ありがとうございます! プレマシャンティ®2周年

弊社オリジナルのナチュラルフード&セルフケアシリーズ「プレマシャンティ®」。生産者さんの想いと、お客さまのご愛顧に支えられ、桜とともに2度目の春を迎えます。

どれにする? 愛用者のイチオシはこれ。

プレマシャンティ®シリーズも今や270 品目以上。
どれも自慢の逸品ですが、その中でも、ご愛用者さまのお声と
弊社スタッフから、特にイチオシの商品をご紹介します。
詳細は“プレマシャンティ人気投票&私のお気に入りはこれ!”ページへ>>

スーパーフード「キヌア」と伝統の出会い

2周年とともに新たな展開へ。以前よりご要望の多かった、小麦粉や大豆不使用の製品。
でもせっかくなら、より美味しく栄養のあるものをご提案したい。
そこで採用したのが、このスーパーフードです。
詳細は“プレマシャンティ 商品情報”ページへ>>



プレマシャンティのページへ>>

プレマシャンティ®開発スタッフより2 周年のご愛顧に感謝!

プレマシャンティ® が生まれたのは、2013年4月。以来、多くの皆様の力強
いご支援を得て、今年、2歳の誕生日を迎えました。いつもありがとうございます。

この2年間で、多くの人々とのご縁が繋がり、300近い商品をご紹介できるよ
うになりました。そして、その3倍近い人々との出会いが、またその10倍近い
商品との出会いがありました。
はじめの頃は、青写真だけを手に、何の形も確証もない夢と私たちの想いを言
葉に乗せてお伝えするのが精いっぱいでした。1ケース12個入りの商品をすべ
てお客様にお届けできるかどうかすらお約束できず、何をお話しすればいいも
のかと逡巡する中で、何故か思い出したのはびんちょうたんコム®にある「プ
レマと付き合う人への五箇条」の一節です。

感性と直感、自分の潜在意識を信じてみよう

原文の本意とは、違う解釈かもしれません。けれども、逡巡も不安もすべてお
話しし、判断は自身の感性と直感に委ねようと決意したきっかけになりました。
作り手をひとりひとり訪問し、お話をし、同じ空間を共有する。たとえわずかな
時間であっても、10年後、20年後の関係を思い描ける方々と一緒に、プレマ
シャンティ® を育てていこうと気持ちが定まりました。
ご縁を頂いた作り手たちから預かった商品は、彼らの「子ども」も同然です。
そして大切に育てられた多くの子ども達は、私たちにとっても大切な家族です。
いつの間にか大家族になったプレマシャンティ®ですが、その実ようやく2歳
になったばかりの、まだまだこれから経験を重ねていく発展途上の家族です。
だから日々、お客様から頂くお声から沢山の学びを頂いています。時には嬉し
いお褒めの言葉、時には厳しいお叱りの言葉。今まで頂いたすべてのお声が、
学習の場であり、成長の場であり、栄養源です。
私たちはこれからも、実直で真っ正直な仲間を探します。そして私たち自身も、
実直で真っ正直であり続けます。それがご支援くださる皆様へのプレマシャン
ティ® のお約束です。

プレマシャンティ開発チーム 横山 奈保