両親の出身地の違いもあり、また親の仕事の関係で地方を転々としていた幼少の頃、おすましのお雑煮を食べていた私にとって、京都にある祖母の家でたまに食べる白みそのお雑煮は、甘くてコクがあり、たまらなく美味しいものでした。
頭芋に、祝い大根、京人参、やわらかく煮た丸餅、仕上げにふんわりと鰹節を添えて。
今では祖母にかわり母が作ってくれますが、白みそのお雑煮はなぜか祖母の味という想いが強く、母も「やっぱりおばあちゃんのお雑煮にみたいにはならへんわ。」と元旦には毎年必ずこの話題になります。
簡単そうにみえて、なぜか出せない祖母の作ったお雑煮の味。
一体どんな魔法を使っていたのでしょうか。