農業体験生を募集しています
オルタナティブファーム宮古ではW W O O F( W o r l d W i d eO p p o r t u n i t i e s o n O r g a n i cFarms:ウーフ)というシステムを使って、常時農業体験生を募集しています。ウーフは有機農場を核とするホストと、そこで手伝いたいと思っている人(ウーファ)を繋ぐシステムで、ホストはウーファに「食事と宿泊場所」を提供し、ウーファはホストに「力」(一日最大6時間の農作業の手伝い)を提供します。私たちは登録以来、16歳高校生から59歳社会人まで、日本以外にも中国・韓国・オーストラリア・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスなど様々な国から、10ヶ月で計13人のウーファを迎えてきました。
ウーファさんたちに提供できること
●丁寧な説明:「私たちが宮古島で何をしたいのか?」初めにプロジェクトのヴィジョンを丁寧に説明します。手伝って頂く作業についても、どのように役立っていくのか、納得頂いてから開始します。除草など単純作業も多いですが、私たちは数ヶ月後・数年後の理想のイメージを頭に描いて、目的意識を持って作業に当たります。ウーファさんにも近いイメージを持って頂けるように、以前の畑の写真を見て頂くなどの工夫をしています。
●自然を満喫:畑作業で汗をかいた後には、東洋一綺麗と言われるミヤコブルーの海・前浜ビーチで汗を流します。オフには、(基本はご自身で出かけてもらっていますが)ご要望にお応えして、朝日を見に東平安名崎へ、スノーケリングをしに吉野海岸へ、満点の星空を見に来間島へ出かけたりもします。
●食事や文化を満喫:地元の食材を多く取り入れた手料理で、機会があれば地元の方たちとの交流の場にもお誘いします。
ウーファさんたちに知って頂きたいこと
●宮古島プロジェクトを通じて考え直してみたいこと
私たちが実践する農薬・化学肥料不使用の農業は、生産性が低く・非効率な方法です。除草剤を散布すれば除草作業は遙かに軽減され、害虫駆除剤を散布すれば虫食いによる出荷NGを免れ、化学肥料を施肥すれば早く・大きく太ります。 ただ、多くの農薬は一気飲みすれば死んでしまう様な毒薬・劇薬です。「低濃度に希釈されているから問題ない」という理屈は恐ろしく、有吉佐和子さんが名著『複合汚染』で問題提起されたように「複数の薬物が相乗で及ぼす影響は誰も把握できていない」のが現状で、「私たち自身が被験者となって現在、人体実験が行われている」とも言われています。 自分の子や孫に農薬を振りかけた野菜を食べさせたくはないと思うのは当然のこと。ただ、無機質に100円と200円のトマトを並べられたら、100円の方に手が伸びるのも当然のこと。一方で、健康志向の強い購買層が農薬不使用栽培農家に契約栽培を委託するなど、新しい動きも出てきています。
●野菜の生命力を感じる感動体験
農薬・化学肥料不使用で作られた生命力に溢れる野菜を口にした時、一般野菜(*)との圧倒的な違いを感じることがあります。一口で体がシャキッとするレタスやキュウリ、スーパーのトマトがあまりに香り・味がなく食べられなくなってしまったことなど、私自身の体感です。私たちは植物から生命を頂いて、私たちの生命を繋いでいることを実感し、「生命を育む大切な食」というキーワー宮古に遊びに来て下さい宮古らくなちゅらる通信2013 October 4執筆プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼 農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古 代表取締役)松本 克也ドが頭に飛び込んできた瞬間です。 ただし、私自身はまだ、人を感動させる野菜が作れている自信はありませんし、一年の作業流れも定着しておらず、試行錯誤の中で奮闘する日々であることは告白しておきます。*日本では農薬不使用栽培を含む有機農産物比率は約0・4%で、99%以上が(農薬・化学肥料を使った)一般農産物です。ちなみにアメリカの有機農産物比率は約4%で日本の10倍。
●来て・見て・感じて下さい
孫・ひ孫の世代を考えて発信しているプロジェクトです。現場で来て・見て・感じて頂きたいと思います。そしてそれを持ち帰って広報頂けることを期待しています。生産効率は低く、経済効率一辺倒の流れに逆行する事業にわざわざ着手しようとする試みであり、意思を同じくする仲間・支援者とどんどん繋がりたいと思っています。