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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

ぱしゃん!ときた夜

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春先も気をつけたい

春先も冷えますね。「季節の変化にともない身体が開いてくるから、冷えが入りやすい」とよくいわれます。首、手首、腰回り(くびれ)、足首と、「首」がつく部位に加えて、もう一点気をつけたいのがデコルテです。首の後ろの冷えが入りやすいところや頸動脈あたりとか、首回りはなにかを巻くことで守れるのですが、デコルテは、肌見せタイプの服も出てくる春、服のかたちで気をつけるしかありません。母乳育児に影響があるともいいますし、実際、妊娠中も乳腺は敏感で、自分の身体によく訊いてみると、冷やすと乳腺が少し痛むのがわかるかもしれません。

「冷やすと破水しやすくなるから注意して」と言われたことがあります。助産師さんによってはそう注意してくださいます。身体が冷えた妊婦さんのほうが、陣痛がくる前に羊水が漏れる前期破水をしやすいという研究もあります。現場の経験知に研究結果もともなうリスクですから、冷え対策は、本当に大切なポイントです。

身体の冷えに気をつけ始めると、冷えることの不快さへの自覚も高まります。いろんなところで言われていることには理があると思って、今の季節の身体の冷えが気にならない人も、対策を続けたほうがいいと思います。

破水から始まった

破水といえば、妊婦向けの情報で、出かけるときの持ち物に、突然の破水に備えて夜用ナプキンやタオルを、と書いてあるものを目にする機会があります。バスタオルや、タクシー内での破水に備えたビニールシートもリストで見かけますよね。

わたしは、第一子の妊娠中は、夜用ナプキンとバスタオルのサイズの差が理解できなくて、逆になにも持って歩きませんでした。第二子以降は、第一子のときにもらって使わなかった、産後の悪露用に使うパッドの一番大きなやつを、念のため持ち歩きました。 

持ち歩き用のそれを使う機会はわたしにはありませんでしたが、第二子の出産のときは、破水から始まりました。わたしは身体を冷やしていたんでしょうか? 少なくとも第一子の出産のときよりは、上の子の世話もあるぶん、自分に対して手薄だったと思う。でも第一子の出産のときより冷えていたかというと、わからないですね……。

破水したのは、月の満ち欠けに応援されて産めるよう、規則正しく生活している妊娠期に、珍しく夜ふかししていたときでした。椅子に座って家人と話していただけなのですが、ぱしゃん!ときました。動こうとすると、タオルよりはバスタオルを家人に要求するくらいには、そこそこの量が出ました。でも出続けるという感じではなかった。それでもたまにちょろっと出てくる感覚はあったから、バスタオルを持ち、配慮としてビニールシートを敷いて、タクシーに乗りました。

破水から始まったよさはありました。第一子の出産の陣痛から分娩にかかった時間を鑑み、事前に用意する必要はないだろうと、入院の準備をなにもしてなかったんです。でも第二子はさっさと生まれたので、陣痛がきてからだと、いろいろ間に合わなかった可能性があります。だから子どもには、「準備しないわたしに危機感を感じて、あなたがちょっと破いてくれたんだよ、おかげで助かったよ、ありがとう」と話しました。そういうお産にまつわるストーリーは必ずでてきます。赤ちゃんはみんな親孝行ですよ。楽しみですね。

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ぱしゃん!ときた夜

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