今月はオーブンを使わない簡単レシピ♪　夏のリゾートでのんびりモードな意識をシャキンっと覚醒させる大人の秋スイーツをご紹介します。スター食材はメキシコのジャングルからやってきた貴重なカカオ豆『マヤカカオ』。丸ごとの粒なのでミルサーで挽き、野趣溢れる風味を楽しみます。その仕上がりルックスから、“マッド ＝ 泥んこ”ケーキと名付けました。塩分をやや効かせるのが美味しさのコツ。お好みでシナモンやカルダモン・黒こしょうなどを加えてください。

（16 ㎝丸型１個分　調理時間：20 分（冷やす時間省く））

材料

A
赤ピーマン（タネを取る）………………… ２個
充填豆腐……………………………… 100g
有機エクストラヴァージンココナッツオイル
（溶かしておく）……………………… 100g
有機メープルシロップ…………… 100g
マヤカカオ（ミルサーで粉末にしておく）30g
キパワーソルト……………小さじ1/4
有機くるみ（生） ………………… 100g

B
フードプロセッサーでペースト状にしておく
国産栗クリーム…………………… 40g
有機カシューナッツ（生）………… 60g

C
よく混ぜ合わせておく
有機エクストラヴァージンココナッツオイル（溶かしておく）………………………… 50g
有機メープルシロップ……………… 30g
マヤカカオ…………………………… 20g
キパワーソルト………………小さじ1/4

作り方

(1)A をフードプロセッサーでペースト状になるまで撹拌してから 分量のくるみを加え、やや粒が残る位に軽く撹拌し型に流し込み冷蔵庫で冷やし固める。 (急ぐ場合は冷凍庫でもOK)
(2)B を冷やし固めた(1)の中央にこんもり乗せCを上からコーティングし、さらに冷やし固めてできあがり!
*冷蔵庫で3～4日保存可能。匂いが移りやすいので密閉のうえ保存。

私の住む京都・上賀茂は、河沿いのおかげで風が吹き抜けやすく、この夏は冷房なしでなんとか過ごすことができました。蝉の声が残りつつ、日陰には神様トンボと呼ばれる真っ黒なトンボがヒラヒラと低空飛行し、上空には赤トンボ。秋到来のサインです。

暑がりの私はここだけの話、自宅では年中半裸か全裸が定番。あきらめモードの夫と違い20 歳の長男は「ひとでなし！」と批判的な言葉を投げてきます。それでも長年続けていると変化が……。息子「かあさん。服着ないなら台所で怪我はせんようにな」夫は無言で扇風機を当ててくれます。私「優しい～♡

もしかして……私のこと好きなんじゃない？」夫「あぁ～。でも好きな人には、僕はもっと優しいの」私「え？！」

こんな呑気なシーンと激しい喧嘩シーンが交錯するわが家で「ひとでなし」（人でない＝妖怪か妖精か鬼畜か？！

笑）の私ができる中和法は、やはり『料理』しかありません。

同じ食卓を囲めなくとも見ている風景が違っても、ひと口食べてもらえれば、家族としてのチャンネル調整ができるような気がしてならないのです。料理は「愛」をダイレクトに伝えるものです。味覚・嗅覚から、理性よりも本能の部分で感じ取れてしまうのだと思います。

必ずしもすべて手作りでなくとも「丁寧な盛りつけ」で伝えることだってできるのです。苦手な方には奥の手があります。戸棚にしまってある上等な食器を、思い切って日常使いにしてみてください。ガラリと気分が変わりますよ～！

ベジタリアン料理家／Neo ベジタリアン料理指導士代表／マクロビオティック望診法指導士プロフェッショナル

美大卒業後、モザイクタイルアーティストとして活動。
２軒のカフェ立ち上げと運営を経て現在に至る。
重度のアトピーだった息子と暮らす経験と「完全菜食」の実践体験を活かし、時代に沿った食事＆スイーツを伝える。
大学生と２歳の息子とYOGAインストラクターの夫と４人暮らし。
http://neovege.com/