空洞であることを意識して

謹賀新年

善いときも苦しいときも、感謝心を忘れず地球のすべての人々と宇宙全物の幸せをお祈りします。本年も京都から『誰もが囲める平和的食卓』を実現し、発信を続けてまいります。

昨年からうれしい発見と気づきがありました。読者の皆さんのなかにも、昨年は「大変だったけれど意外な気づきもあった」という方もおられるのでは?と思います。

私の場合、それはお料理レッスンのオンライン化による喜びの発見です。『お料理教室をオンラインでだなんて!　味見もできないし意味不明』と頑なに思っていたので意外な発見でした。Live配信や動画作成といった体験を強いられたことが、単純におもしろくエキサイティングで、もう病みつきなのです。遠くの方とつながれた喜び。反面、スタジオに通ってくださっている方への心からの感謝。

そしてLive配信のたびに思い出し、実感できたことがあります。それは自分が1本の空洞だということ!!!　口から肛門までつながる空洞は、外界と融通無碍に交流しています。中心が『空』、ここがポイントです。

自分に制限をかけていると、自分が充満して空洞が詰まり融通がきかない。『空』であることを思い出すと気づくのです。世界のすべてとひとつであることを。すべてと響き合えるのかもしれない!と。

中世ドイツの女性神秘家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、こう記しています。『人間の体の中心的な器官は、世界を取り込み、世界と交換する胃です』。お料理を通して、皆さんと平和的共有ができるのはここかもしれません。

本年もどうぞよろしくお付き合い、よろしくおねがいします!