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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

麻に親しんだ日本人だから
ヘンプシードオイルを
有限会社日本インベスト 代表取締役社長 酒井 圭介 氏

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油や脂肪というと、ネガティブなイメージになりがちですが、良質な油を適量摂ることは、人間に必要なことです。「日本人の食生活が変化しているいま、よりよい油を使ってほしい」。「有機 亜麻仁油」と「麻の実油」のデモンストレーションに全国を奔走する酒井圭介さんも言います。日本の戦後史にも触れながら、油の魅力について語っていただきました!

カナダ・エドモントンの空港前で、出迎えてくれたGold top Organics社のCEOと記念撮影。同社は日本インベストに、亜麻仁油と麻の実油を供給する企業。工場はエドモントンから、さらに100kmほど離れた場所にある

いまでは日本インベストの社長として、亜麻仁油(Flax seed oil)と麻の実油(Hemp seed oil)の普及に心血を注ぐ私ですが、10年前はおもに包装用品を扱う専門商社で営業の仕事をしていました。思い起こせば、このときから、麻(ヘンプ)と私には深い関係があったともいえます。

包装用品、たとえば買い物バッグなんかは、いまは石油製品がほとんどですよね。でも戦前の日本では、大麻の茎で麻紐を結って、それを麻袋に加工、商店の包装バッグにしていました。麻製品の需要が大きかったために、1940年代の日本には約3万軒、米の農家と同じ数の大麻農家が存在したといいます。

それが戦後はアメリカ、G H Qが日本にやってきて、「大麻は有害だ!」と、麻商品を締め出しました。きっと自分の国の石油製品を日本に売りつけたかったのでしょう。

たしかに大麻と麻は、どちらも「カンナビス・サディバ」とよばれる、アサ科アサ属の植物が原料です。この植物に含まれるT H Cという成分が、精神を活性する作用を及ぼします。T H Cが0・3%以下のものが「麻」で、0・3%以上なら「大麻草」に区別されるのです。また大麻草も、毒性を伴うのは葉と花の部分。種は七味唐辛子の原料に、茎は麻紐の材料になるなど、現在も加工され、商品として出荷されています。

しかし戦後のアメリカの政策で石油由来のパッケージが増え、麻袋が急速に存在感を失いました。日本の大麻農家も、今は全国で40軒が残る程度です。なにより日本では、大麻と麻のイメージが一緒になっていて、麻の実油もマイナーな存在です。日本で身体にやさしい油といえば、オリーブオイルを挙げる人が多いですが、実は世界的にみれば、麻の実油の方がメジャー。それに戦前まで、麻は日本人に欠かせない農作物だったのですから、麻の実油は、もっと注目されてもいいはずなんです。

私が麻への理解と興味を深めたのは、会社員を辞め、7年前に義父より日本インベストを託されてから。ちょうどこのころ、私も年齢が30代後半に差し掛かって、健康診断のいくつかの項目で再検査の結果が出るようになりました。
当時、体重が103kgあったので、「とにかく痩せよう」と思いました。けれどもダイエットは難しいもので、無理に食事を抜くと筋肉が落ちるし、肌から潤いも消えてしまう。試行錯誤のなかで、88kgまで体重を落としましたが、その際に役に立ったのが、妻の実家の会社で取り扱っていた「有機 亜麻仁油」と「麻の実油」でした。

義父は元・英語教師でしたが、理学療法士とリハビリのトレーナーでもありました。休日になれば、スキーチームの合宿に参加していて、そのスポンサーが、わが社のカナダのサプライヤーであるGold top Organics社(当時はGalaxys社)でした。当時は日本になかった亜麻仁油の有用性に気づいた義父は、準備期間を経て日本インベストを起こします。麻の実油は、遅れて取り扱いを始めましたが、ともに現地のオーガニック認定品を使用、当社の発注後にカナダの会社が搾油を開始する、作り置きなしの商品です。栄養価が残るように低温圧搾、精製も経ておりません。

Gold top Organics社の工場での一枚。オイルは日本産のボトルに瓶詰めされ、バンクーバー港から日本に出荷される

「有機 亜麻仁油」は、α–リノレン酸という脂肪酸を豊富に含んでいて、これは体内でD H A、魚の脂の成分に変換されます。私たち日本人は、食生活の変化で魚を口にする機会が少なくなったため、さまざまな方にとって有用なオイルです。ハーブに似た香りがあるため、シンプルに岩塩、また味噌や醤油といった発酵食品と合わせることで、風味がよくなります。

「麻の実油」には、オメガ6と3がちょうどよいバランスで含まれています。厚生労働省は、オメガ6と3の比率4:1を推奨していますが、麻の実油は、この比率が3:1と天然由来の油ではもっとも理想的なバランスです。オメガ6と3は、どちらも全身の細胞膜をつくる材料になるなど、重要な働きがありますが、人間が体内で作り出せないため、食品から摂取する必要があります。ゆえに食生活に制限がある、ビーガンやベジタリアン、アスリートに方には「麻の実油」をおすすめしています。フレッシュな風味があるので、鍋料理のポン酢などに加えると、いいアクセントになります。

私は、これらふたつのオイルを組み合わせて、健康的なダイエットが遂行できました。しかし「油を摂る」といっても、毎日オイルを摂り続けるだけでは難しいため、先ほどのように、どう日常の食生活に取り込めばいいかを提案するようにしています。そのために、自社1階にアンテナショップを併設しています。

将来的には、「有機 亜麻仁油」と「麻の実油」を、醤油や塩に匹敵する卓上調味料に育てたいと思っています。昔から麻との関わりが深かった日本人だからこそ、これらのオイルに日頃から慣れ親しんでほしいんです。

身体に必要な油を手軽に摂取できる

カナダの肥沃な大地でのびのびと育った有機フラックスシードを低温で圧搾、現地で瓶詰めしたフレッシュな味わいの亜麻仁(フラックス)油です。オメガ3のαリノレン酸を最も多く含んだ高級ランクのフラックスオイルは、普段の食生活では不足しがちな栄養素の補給源でもあります。

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麻に親しんだ日本人だからヘンプシードオイルを 有限会社日本インベスト  代表取締役社長 酒井 圭介 氏

- 生産者さん紹介 - 2021年1月発刊 vol.160

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