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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

美味しい食を作る MOAの自然農法
株式会社エム・オー・エー商事 取締役 情報企画部 部長 野中 誠二 氏

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プレマオリジナルのプレマシャンティRシリーズにおいて、さまざまな企画・開発に協力いただいているのが、長年、自然農法に携わり、多くの知見をもっているMOA。まだ自然農法や有機食品などが一般的でなかった時代に、それがどのように、広まっていったのか、また、一般消費者にも有機食品などが取り入れられることが増えた昨今、次にどのような展開を考えているのか、株式会社エム・オー・エー商事 野中誠二 氏に伺いました。

取材後、品川駅から徒歩約5分のところにある「グリーンマーケットMOA高輪」に案内してもらった。エネルギーあふれる野菜や加工品が並び、思わずいろいろ買いたくなる。スタッフの方と楽しそうに話されている野中氏が印象的だった

自然農法の源にあるもの

当社では独自の基準を定め、化学的に合成された肥料や農薬を使用せず、土の偉力を発揮させて農産物を栽培する「MOA自然農法」を基本に、野菜や加工品を生産しています。MOA自然農法は、現在の有機JAS認証に相当する基準です。また、まだ数は少ないですが「植物性資材のみ」という基準もあります。

当社の基準のベースとなるのが、創業者の岡田茂吉師(1882~1955)が実践し、提唱した理論です。岡田茂吉師は、事業の倒産、妻子の死去という不幸を経験したことで、不幸の原因の追究に没頭し、その結果、人間の幸福には「心身の健康」の実現が必要だと考えます。そしてその手段として、「岡田式浄化療法」「自然農法・自然食」「美術・文化」という3つの事業を生み出します。

この理論に共感して自然農法を始めた人たちが、MOA自然農法の原点です。当時は農薬や化学肥料を使うことが当たり前の時代で、村八分的な扱いを受けることや、思うように収穫が得られないことも多かったようです。そんな苦渋を味わいながらも、自然農法は健康にも良いし、畑の環境にも良いということを体感し、自然農法を実践する生産者や、自然農法で育てられた農産物がほしいという人が集まっていきました。そして、昭和48年ごろから、MOA自然農法の農産物が一般消費者の市場にも流通するよう、少しずつ環境を整えていきました。当時は規制が多く、正規の流通で販売するのは簡単ではなかったといいます。それでも挑戦したのは、自然農法を実践しても、その農産物が流通しなければ意味がないという考えがあったからです。

自然農法の農産物が増えると、それを原料にした加工品が作られるようになりました。最初は、粉類や麺類、醤油、調味料などの一般的な原材料を、自然農法の原料に置き換え始めました。すると、化学的な添加物・調味料の問題が出てきて、化学的なものを抜いたり、代替となるものを使ったりするようになりました。

「美味しい」を次につなげる

食についてさまざまな考え方がありますが、当社の基本は、岡田茂吉師が実践し提唱した「自然尊重・自然順応」であり、食というのは窮屈なものではなくて、一番楽しいものであるし、美味しいものであるということです。それに基づいて自然農法で作られた農産物や、それを原料とする商品は、おのずから美味しいものになります。生産者の想いや、そこに携わるもの、それらが集約してひとつひとつの農産物ができます。「美味しい」は、ひとつのキーワードだと考えています。

最近では、自然農法の野菜や有機食品などを生活に取り入れる人が増えつつありますが、これを一時のムードで終わらせるのではなく、次の世代につなげるのが課題です。

当社では二年ほど前に「グリーンマーケットMOA高輪」を新規オープンしましたが、自然農法の野菜や有機食品が日常的に買える場がもっと必要だと思います。また、価格の問題もあります。MOAでは生産者の再生産価格※を考慮した販売価格を設定しています。そのため、価格に大きな変動はないのですが、一般的な野菜の相場が安いときには特に、高いと感じる人も多いかと思います。

当社の強みは、やはり自ら生産をしていることであり、生産者とつながりがあることです。現在、日本全国に多くのMOA自然農法の生産者がおり、長くおつきあいさせていただいている方が大半です。なかには60年ほど、親子三代でおつきあいのある生産者もいます。また、普及会という団体を全国に展開して、生産者だけでなく消費者も会員となり、互いに交流しながら経験や知識を共有できるようになっています。さらに、静岡県・伊豆の国市の大仁に自社農場をもち、研究・研修・生産圃場としてさまざまな試みをおこなっています。ここには、自然農法を学べる自然農法大学校もあります。

私自身、40年ほどMOAで働いてきて、生産者と会い、商品を開発し、販売に携わってきました。これらの経験により蓄積したものを活かし、自然農法についてより理解を深めてもらえるような「場」をつくっていきたいです。生産現場の声を消費者につなげるため、情報を整理することが、与えられた使命だと感じています。自然農法や有機食品を一般消費者にまで広めるためには、従来の主義主張に基づく運動だけではなく、横の結びつきも必要です。たとえばプレマシャンティRシリーズに携わったことでも新たなつながりができ、「出愛の梅干」や「我が家のカレーのもと」などが生まれ、多くの方に「美味しい」を届けることができています。食は奥が深いものです。○×をつけるよりも、お互いに手を組めばもっと世界が広がるはずです。

※その農産物の生産にかかったコストの総計。

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美味しい食を作る MOAの自然農法株式会社エム・オー・エー商事 取締役 情報企画部 部長 野中 誠二 氏

- 生産者さん紹介 - 2020年4月発刊 vol.151

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